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IT負債~基幹系システム「2025年の崖」を飛び越えろ~

室脇 慶彦  著

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価格 \2,420(税込)         
発行年月 2019年06月
出版社/提供元
日経BP社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 262p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/経営学/経営学・経営管理・参考図書
ISBN 9784296103027
商品コード 1030548660
NDC分類 336.57
基本件名 経営管理-データ処理
本の性格 実務向け
書評掲載誌 日本経済新聞 2019/08/31
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030548660

著者紹介

室脇 慶彦(著者):大阪大学基礎工学部卒。野村総合研究所理事。専門はITプロジェクトマネジメント、IT生産技術、年金制度など。著書に「PMの哲学」など。

内容

「2025年問題」を正面からとらえ
未来につながる解決策を示す。

<本書「はじめに」より>
 基幹系システムの老朽化は日本で特に深刻だが、問題自体は米国でも指摘されている。米国ではそうした状況を「Technical debt」と呼び、日本語に訳すと「技術的負債」となる。日本はさらに悪い状況にもかかわらず、この問題を「レガシーシステム問題」として長い間放置してきた。この問題を放置していると、国際競争力の観点で重大な、もしかしたら致命的な状況を引き起こすことも十分考えられる。

 技術的負債を解決する方法として、米国企業では「マイクロサービス」による基幹系システムの再構築が進んでいる。マイクロサービスを導入すれば、DXに対応できると考えられている。

<出版社より>
 著者は長年、野村総合研究所にて大規模システムに携わっており、現在指摘されている「2025年問題」を自分の問題として取り組んでいる。その著者が米国のクラウドベンダーやユーザー企業を見てたどり着いた1つの答えが、「マイクロサービスによる基幹系システムの刷新」だ。単純に刷新するのではなく、業界共通部分はエコシステム化を提唱するなど、意欲的な内容である。

 本書では、日本企業の経営層に厳しい指摘もしている。だがそれは、期待の裏返しでもあるように思う。著者の思いが、ぜひ経営層に届いてほしい。今を生き抜くビジネスパーソンが読んでおきたい1冊だ。

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