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和歌の浦・玉津島の歴史~その景観・文化と政治~(シリーズ扉をひらく 5)

藤本 清二郎  著

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価格 \2,200(税込)         
発行年月 2019年06月
出版社/提供元
和泉書院
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 8p,172p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/日本史
ISBN 9784757609136
商品コード 1030572047
NDC分類 216.6
基本件名 和歌山市-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年08月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030572047

著者紹介

藤本 清二郎(著者):1949年兵庫県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。和歌山大学名誉教授。著書に「城下町世界の生活史」など。

内容

本書は和歌の浦「玉津島」の通史である。玉津島という聖地性のある場所と、近世に天皇・上皇との繋がりをもった玉津島社の歴史を、古代から近代初頭期までを通して描いた。
筆者は、30年前から和歌の浦を歩いて、(「ブラタモリ」より早くから)土地の高低、道の通りを把握しつつ歴史をイメージしてきたが、本書で次のような新説を提起した。
すなわち、「弱浜」(干潟景観)に囲まれた、雑賀山から陸地としてつながる岬があり、玉津島山はその先端部の半球状の山(現奠供山)のことと確信した。この地は日前宮紀氏(国造家)が地域支配(「珠津嶋祭」等)を行い、民衆が自然を崇拝しつつ地理的環境を認識して生活していた。
本書の4分の3は近世玉津島社が天皇・上皇と関わった歴史を述べている。
玉津島神社には、和歌・美術作品のほか、近世古文書が多数保存されてきた。紙背文書、断簡に至るまで解読し、近世玉津島社の政治・文化・信仰・生活を具体的に解明したが、とりわけ女帝後桜町天皇(上皇)と地元の画家桑山玉洲に注目した。

目次