手話言語白書~多様な言語の共生社会をめざして~
内容
目次
刊にあたって~「手話はいのち」が意味するもの~ 第1章 はじめに~手話言語の5つの権利~ 第2章 手話言語とは 01 「手話」と「手話言語」 02 「ろう者」と「聴覚障害者」 03 日本における手話言語使用者 04 国連「障害者権利条約」と手話言語 第3章 手話言語を獲得する 01 「聴覚障害」はどうやって発見されるか 02 母語の必要性―きこえない乳幼児の母語をどう考えるか 03 きこえない乳幼児が手話言語を自然に獲得する筋道とは 04 親から子へのことばかけと会話の重要性 05 きこえない乳幼児の手話言語獲得を支援するとは 06 きこえない乳幼児と親の情緒的・言語的絆を育むとは 07 手話言語技能を評価するとは コラム 親と子の関わり ○きこえない子を育てて ○私を信じてくれた方々とロールモデルとの出会い ○きこえない娘らを見つめて ○挑戦 ○私の息子はきこえている ○きこえない家族のもとで ○手話言語のあふれる早期支援「こめっこ」in大阪 第4章 手話言語で学ぶ 01 ろう児が学ぶ学校教育環境の歴史 02 ろう児が学ぶ学校教育の現状と親の選択 03 ろう学校の手話言語環境 04 きこえない学生が学ぶ高等教育機関(筑波技術大学) 05 きこえない学生が学ぶ高等教育機関(全国) 06 きこえない学生の海外留学 コラム 手話で学ぶことの大切さ ○手話言語を通した本当の自分らしさ ○「日本手話」を第一言語として学ぶ学校 ○手話言語が開いてくれた新しい世界への扉 ○「手話言語」とアイデンティティ ○手話言語が切り開いた英国留学への道 第5章 手話言語を学ぶ 01 わが国の「国語」教育の実情 02 ろう学校における国語教育の現状 03 手話言語の誕生と発展 04 手話単語の地域・年齢による違い 05 手話単語の標準化と創造 06 手話言語研究の現状と発展 07 外国の手話言語を学ぶ機会 コラム 手話言語を学ぶための工夫 ○欧米で発展している「ろう者学」カリキュラム ○大学での手話言語教育の一端 第6章 手話言語を使う 01 ろう者の地域での暮らし 02 ろうあ団体とろうあ運動 03 手話サークルの発展 04 手話通訳制度の発展 05 ろう者の就労と手話言語環境 06 ろう者相談員と手話言語 07 ろう高齢者の暮らしと手話言語 08 ろう重複障害者の暮らしと手話言語 コラム ろう者と手話言語の関わり ○ろう者の権利を守る―障害者排除地域― ○街で手話を使える喜びと課題―地域のろう高齢者のくらし― ○きこえない女性が置かれた立場に手話を通して広がる理解と共感 ○手話通訳者の頸肩腕障害問題 ○手話言語を使える喜びと青年の未来 ○ろう者の権利を守る―あるろう者の一生― ○手話言語で深みを増した絵画指導と観賞者との対話 ○手話言語とろう芸術文化―手話劇を中心にして― ○デフリンピックを通じて 第7章 手話言語を守る~「手話言語法」制定を目指して~ 01 わが国の手話言語法制定推進運動 02 世界の手話言語に関する法制度の状況 03 手話言語法案の目的と内容 04 手話言語法案の他の法律との相関 05 全国すべての自治体による手話言語法制定意見書採択 06 広がる手話言語条例 コラム 外国の手話言語法 ○韓国の手話言語法と国語基本法 ○欧州議会~手話言語の保護に向けた二人のろう議員の取り組み~ コラム 私たちの街の手話言語条例 ○「手話は言語だ」~地方から広がる手話革命~ ○石狩市手話基本条例を制定して ○ろう者と共に生きる町をめざして 参考文献 資料 Ⅰ 日本の手話言語に関わる法規 ■障害者基本法(抄) ■身体障害者福祉法(抄) ■特別支援学校学習指導要領等(抄) ■アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律(抄) Ⅱ 国連レベルの言語に関わる宣言・条約等 ■世界人権宣言(抄) ■国際人権規約(B規約)(抄) ■民族的又は種族的民族的又は種族的、宗教的及び言語的少数者に属する者の権利に関する宣言(少数者の権利宣言)(抄) ■障害者権利条約(抄) ■国際生活機能分類(抄) Ⅲ 世界各国の手話言語に関わる法規の制定状況 ■世界の手話言語に関する法制度の状況 ■フィンランド憲法(抄) ■韓国:(1)国語基本法 ■韓国:(2)韓国手話言語法 ■フィリピン手話言語法 Ⅳ ろう者当事者団体の基本方針等 ■世界ろう連盟「ろう児の言語権に関するWFDの方針説明書」 ■手話アバターに関するWFD及びWASLIの共同声明 ■全日本ろうあ連盟「人工内耳に対する見解:論点」 Ⅴ 手話言語法制定推進運動 ■日本手話言語法案 ■都道府県手話言語条例モデル案 ■市町村手話言語条例モデル案 あとがき