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越境する認知科学<1> 脳のなかの自己と他者

嶋田 総太郎  著

日本認知科学会  編
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \3,740(税込)         
発行年月 2019年09月
出版社/提供元
共立出版
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 14p,284p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/理工学/情報学/情報理論
ISBN 9784320094611
商品コード 1030725315
NDC分類 007.1
基本件名 認知科学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年10月2週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030725315

内容

 本書の特徴は,「自己」と「他者」の脳内表現について,脳機能イメージング研究や脳損傷患者の症例,また心理実験のデータなど,最新の認知脳科学の知見を多数紹介している一方で,古くからの「自己」と「他者」についての哲学についても知ることができる点である。最新の認知脳科学と古典的な哲学とのエキサイティングな融合が展開される。
 第1章から第3章は「自己」に関する章,第4章から第6章は「他者」に関する章であり,身体所有感や運動主体感,感情,ミラーシステム,「心の理論」,共感,we-mode認知などの最新の興味深いテーマについて知ることができる。また第1章から第6章の議論は「身体」がベースに据えられているが,最後の第7章では,この「身体からの飛躍」としての「意識」についての考察を加えている。ここではプロジェクションや物語的自己などのトピックが出てくる。
 「自己」と「他者」について探求することは,身体性と社会性の脳メカニズムに迫ることである。身体性とは,人間の持つ認識能力が身体の構造や機能に深いレベルで結びつけられていることを意味しており,社会性は,他者とのコミュニケーションや協調作業など,他者を認識し,他者と相互作用する能力と関係している。この一見異なる二つの機能が脳のなかでどのように結びついているのか,本書を通じて読者は知ることができるだろう。

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