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分断と統合への試練~ヨーロッパ史1950-2017~(シリーズ近現代ヨーロッパ200年史)

イアン・カーショー  著

三浦 元博  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \7,480(税込)         
発行年月 2019年11月
出版社/提供元
白水社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 538p,28p 図版32p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/ヨーロッパ史
ISBN 9784560097274
商品コード 1030871410
NDC分類 230.7
基本件名 西洋史-20世紀
本の性格 学術書/学生用
新刊案内掲載月 2019年12月1週
書評掲載誌 毎日新聞 2019/12/08
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030871410

著者紹介

イアン・カーショー(著者):1943年英国生まれ。シェフィールド大学名誉教授。ドイツ現代史、ナチズム研究の世界的な権威。英国勲爵士への叙勲をはじめ、数多くの学術賞を受賞。著書に「ヒトラー神話」など。

内容

シリーズ完結、通史の決定版!

 本書は、欧州20世紀史の前半を概説したカーショー『地獄の淵から ヨーロッパ史1914-1949』の続巻である。19世紀史を俯瞰したエヴァンズ『力の追求 ヨーロッパ史1815-1914 上・下』と合わせ、「シリーズ 近現代ヨーロッパ200年史」(全4巻)の最終巻にあたる。第二次大戦後の東西両ドイツ国家の成立と北大西洋条約機構(NATO)発足を経て、冷戦構造が固定化する1950年からごく最近の2017年まで、欧州のほぼ70年間の紆余曲折を多面的に描き出している。
 本書は二つの不安の時代相――一つは冷戦と東西大陸分断、もう一つは冷戦後のグローバル化で進行する格差や貧困の拡大、大規模な人口移動(移民)とアイデンティティ危機として現れる不安が、大きな山をなす。時代を画する転換点として四つの象徴的な年――1973年(石油ショック)、1989年(東欧革命、ベルリンの壁崩壊)、2001年(9.11)、2008年(リーマンショックと世界金融危機)を挙げている。政治・社会・経済・文化の構造変化を、最新研究を踏まえ、平易な筆致で詳解する。