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異世界と転生の江戸~平田篤胤と松浦静山~

今井 秀和  著

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価格 \2,750(税込)         
発行年月 2019年10月
出版社/提供元
現代書館
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 237p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/民話・伝説
ISBN 9784768479773
商品コード 1031008468
NDC分類 388.1
基本件名 怪異
個人件名 平田/篤胤
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年11月5週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031008468

著者紹介

今井 秀和(著者):1979年東京都生まれ。大東文化大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。同大学非常勤講師、蓮花寺佛教研究所研究員。専攻は日本近世文学、民俗学、比較文化論。

内容

江戸後期の文政年間、天狗にさらわれて異世界を見てきたという少年、自分は他人の生まれ変わりだという少年があいついで現れ、江戸の知識人たちの注目を浴びた。なかでも在野研究者・平田篤胤は少年たちの証言を熱心に聞き取って『仙境異聞』『勝五郎再生記聞』を記録するなど「幽冥界」の探求に没頭した。一方で、随筆『甲子夜話』に数多くの怪異を記録した隠居大名・松浦静山は「幽冥の談」を言う者を警戒して篤胤らに近づかなかった。同時代を生きた二人の怪異への関心はなぜ交わらなかったのか?
本書は、篤胤と静山の二人をとりまく江戸知識人のネットワークに着目し、江戸後期の知識人たちが少年たちの語る異世界に何を期待したのか、篤胤の熱意、静山の冷静、彼らの怪異への関心の温度差は何に由来するのかを明らかにした。妖怪が娯楽として楽しまれると同時に、天狗や河童が跳梁し狐や狸が人を化かすと信じられてもいた時代、合理か非合理かだけではとらえきれない複雑な怪異観を解きほぐす気鋭の論考。

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