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「家庭料理」という戦場~暮らしはデザインできるか?~

久保明教  著

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価格 \2,200(税込)         
発行年月 2020年01月
出版社/提供元
コトニ社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 213p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/民族学・民俗学・人類学/民族学・民俗学・人類学
ISBN 9784910108018
商品コード 1031148327
NDC分類 383.81
基本件名 料理
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2020年02月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2020/02/08
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031148327

著者紹介

久保明教(著者):一橋大学社会学研究科准教授。1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。専攻は、文化/社会人類学。主な著書に、『ブルーノ・ラトゥールの取説ーーアクターネットワーク論から存在様態探求へ』(月曜社、2019年)、『機械カニバリズムーー人類なきあとの人類学へ』(講談社、2018年)、『ロボットの人類学ーー二〇世紀日本の機械と人間』(世界思想社、2015年)など。

内容

【書評&紹介掲載情報】
2020-07-10「クロワッサン 7月25日号」評者:小川さやか(文化人類学者)
2020-05-7「ディスカバー・ジャパン 6月号」評者:森暁子(書店員)
2020-04-16「週刊新潮 4月23日号」評者:倉本さおり(ライター)
2020-03-15「信濃毎日新聞 朝刊」評者:土屋淳(料理研究家)
2020-02-16「東京新聞/中日新聞 朝刊」評者:栗原裕一郎(評論家)
2020-02-08「日本経済新聞 朝刊」
2020-02-07「週刊エコノミスト 2月18日号」

作って、食べて、考える。
「私、結婚したら毎日違う料理を作るんだ!」ある先輩が発したこの言葉に誘われるように、文化人類学者は「家庭料理」というフィールドにおもむく。
数々のレシピをもとに調理と実食を繰り返し、生活と学問を往復しながら家庭料理をめぐる諸関係の変遷を追跡する。
心を込めた手作りが大事なのか、手軽なアイデア料理が素晴らしいのか、家族がそれぞれ好きに食べる個食はなぜ非難されるのか、市販の合わせ調味料は「我が家の味」を壊すのか、レシピのデータベース化は何をもたらしたのか、私たちは暮らしを自由にデザインできるのか?
家庭料理をめぐる様々な問いと倫理が浮かびあがり、それらが互いに対立しながら部分的につながっていく。
日々の料理を作り食べること、それは暮らしという足下から私たち自身を考えることにつながっている。

【目次】
はじめに――毎日違う料理を作るんだ!

第一章 わがままなワンタンとハッシュドブラウンポテト
 暮らし、見えない足下/美味しい時短/消費社会下の家庭料理/ゆとりの天才/静かな戦い
 実食! 小林カツ代×栗原はるみレシピ対決五番勝負(前半戦)
  第1戦 昼の副菜「キューカンバーサラダ×自家製ピクルスミックス」
  第2戦 昼の主菜「じゃが芋スパゲティ×スパゲッティミートソース」

第二章 カレーライスでもいい。ただしそれはインスタントではない
 手作りと簡易化/村の味/毎日がごちそう/ねじれた継承/贈与の拠点
 実食! 小林カツ代×栗原はるみレシピ対決五番勝負(後半戦)
  第3戦 夜の副菜「大根たらこ煮×じゃがいものニョッキ、レンジトマトソース」
  第4戦 夜の主菜「食べるとロールキャベツ×煮込みれんこんバーグ」

第三章 なぜガーリックはにんに…

目次