パンデミックと漢方~日本の伝統創薬~
渡辺 望 著
内容
目次
序 章 パンデミックの中の「漢方」 パンデミックの常連・インフルエンザ アステカ文明を滅ぼしたウイルス達 梅毒の「報復」が世界を変えた 「倭国大乱」のパンデミック 最強の対パンデミック兵器・日本漢方 第一章 漢方薬の様々な力について 漢方VS蘭方 漢方薬とスペインインフルエンザ 漱石は「時代」に暗殺された 漢方薬には即効性がある 漢方薬と副作用 「葛根湯医者」はガンをなおせるか? 漢方は中国の医学ではない 第二章 漢方は日本独自の薬学・医学である ダイエット漢方「防風通聖散」 日本漢方の実力を知った中国人 後世派の理論 古方派と人体解剖 史上初の全身麻酔は漢方だった 中医学・中医方の停滞 『医心方』と古代医療システム 「抵抗」の医書『大同類聚楽方』 道長の糖尿病と憶良の痛風 第三章 日本漢方の奥深さ・多様性について 趙雲はお茶を飲んだのか? 最初に渡欧した茶は日本茶だった 中医学では茶は医薬品 日本における「茶=薬」の否定 ルネサンスと漢方の合流 吉良上野介への外科治療 第四章 武漢ウイルスへの対処方法 新型コロナウイルス=武漢ウイルス 漢方薬の対処は可能か 漢方と新薬「アビガン」の関係 複雑な「免疫力」の世界 ワクチンはいつ? 第五章 日本漢方=伝統医学の根底にあるもの プラシーボ医学の世界 日本人は「不老不死」に関心がない 広岡達朗氏の思い込み 「終末思想」はウイルスより怖い