キリシタン世紀の言語学~大航海時代の語学書~
丸山 徹 著
内容
目次
はじめに 1 キリシタン文献概観 1 「大航海時代」の語学書から学ぶもの 2 ザビエルとロドリゲス―― 16・17 世紀イエズス会の言語研究 〔コラム〕ザビエルの接した文字 3 「古典」としてのキリシタン文献―― その語学書について 4 「大航海時代の語学書」としてのキリシタン文献 〔コラム〕キリシタン語学研究のこれから(1) 〔コラム〕キリシタン語学研究のこれから(2) 2 ロドリゲス文典 1 中世日本語のサ行子音―― ロドリゲスの記述をめぐって 2 Interpreting the interpreter 3 ロドリゲス日本文典におけるポルトガル語正書法―― /a~w/ の表記について 4 通事伴天連ジョアン・ロドリゲスのポルトガル語正書法 ―― /ej/ の表記について 5 通事伴天連ジョアン・ロドリゲスのポルトガル語正書法規範 ―― 語表記の「ゆれ」からの考察 6 ロドリゲス文典成立の背景 〔コラム〕ロドリゲス 3 キリシタン文献ローマ字表記成立の背景 1 キリシタン資料「開合表記」成立の背景 2 キリシタン資料におけるf 表記をめぐって 3 「ポルトガル語正書法小史」補説 4 キリシタン文献ローマ字表記 I J V U について 〔コラム〕キリシタン資料 〔コラム〕日葡辞書 4 コンカニ語・コンゴ語文献 1 Thomas Stephens とコンカニ語―― 研究序説とその展望 2 コンカニ・ポルトガル語辞書二写本の関連についての一考察 3 コンカニ語ドチリナ・キリシタン成立の背景 4 コンゴ語版キリシタン要理(1624)第一章―― コンカニ語版・日本語版と対照させて 〔コラム〕亀井 孝 〔コラム〕言語学と言語史 5 言語から見た近代ヨーロッパの一側面―― 非人称構文とキリスト教 1 非人称構文に関する一考察――「 記号体系としての言語」の外から眺めてみると 2 非人称構文に関する一考察(補説)―― デカルトの EGO 〔コラム〕人の「偉さ」 〔コラム〕がんばるとたのしむ