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赤ちゃんポストの真実

森本 修代  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \1,650(税込)         
発行年月 2020年07月
出版社/提供元
小学館
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 319p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/社会保障・社会福祉・社会政策 /社会保障・社会福祉・社会政策
ISBN 9784093887724
商品コード 1031823646
NDC分類 369.41
基本件名 母子福祉
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2020年08月2週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031823646

内容

誰も知らなかった赤ちゃんポスト

やむなき事情で育てられない赤ちゃんを病院が匿名で預かる。その後、特別養子縁組を目指す。2007年に慈恵病院が開設したのが「赤ちゃんポスト」である。「命を救う」という理念のもと10年以上運用されてきたが、同病院に続く施設は現れない。法整備も進まない。内情を知ると一筋縄ではいかないことがわかる。

2019年3月までに預けられた144人中、病院が想定した早期新生児は76人。残りの約半数が、ある程度育った赤ちゃんだった。開設第一号は3歳児だ。障害児や外国人の赤ちゃんもいる。いずれも出産状況が分からないため医療者の負担も大きい。

大手メディアが美談として報じる一方で、こぼれ落ちた事実がある。ポストに預けるため熊本入りする妊婦がいる。育った子は「出自を知る権利」を持ち合わせていない。ドイツでは、ポストが乳児遺棄の減少に寄与していないという報告書も出された。

「匿名」という壁をこえ、地元記者が細い糸をたどるようにポストに預けた母、預けられた子を訪ねた。また数多くの医療・福祉関係者や熊本市長や県知事にもあたった。賛否ではなく、赤ちゃんポストが照射する「真実」をひたすら拾い集めたルポルタージュ。

【編集担当からのおすすめ情報】
母はなぜ我が子を赤ちゃんポストに預けたか――。その背景を取材した著者の本作品からは、日本社会の「歪み」が見えてきます。ポストへの理解を深めるだけでなく、出産という選択を迫られた母親たちの心情を知る上でも、必読の一冊です。