日本書紀1300年史を問う
内容
目次
序章(斎藤英喜・山下久夫) Ⅰ 古代 第1章 成立前後の日本書紀(関根淳) 第2章 天文異変と史書の生成―舎人親王の作品としての『日本書紀』―(細井浩志) 第3章 日本書紀と殯宮儀礼―モガリ(殯)のアルケオロジー―(呉哲男) 【研究ノート】日本書紀とシャーマニズム(アンダソヴァ・マラル) Ⅱ 中世 第4章 『釈日本紀』、『日本書紀纂疏』から『神書聞塵』へ―中世における〈注釈知〉の系譜をもとめて―(斎藤英喜) 第5章 『八幡宇佐宮御託宣集』の「神代」と「日本紀」(村田真一) 第6章 伊勢の日本紀―道祥と春瑜の『日本書紀私見聞』をめぐって―(星 優也) 第7章 神仏を生む中世の神代巻―大日?(雨+口口口+女)貴から天照、大日霊から大日如来へ―(松本郁代) 第8章 中世神学と日本紀―13~14世紀における至高の神と霊魂の探求―(小川豊生) 【研究ノート】スサノヲの「悪」をめぐって―『釈日本紀』から『日本書紀纂疏』の変遷を考える―(鈴木耕太郎) Ⅲ 近世 第9章 「附会」と「考証」のあいだ―垂加神道の『日本書紀』解釈―(齋藤公太) 第10章 忌部正通『神代巻口訣』と忌部神道(伊藤聡) 第11章 近世儒者の神代巻批判と「神道」「上古」―鈴木貞斎に即して―(松川雅信) 第12章 宣長『古事記伝』と重胤『日本書紀伝』―起源神話の創造として―(山下久夫) 第13章 近世日本における「天壌無窮の神勅」観(前田勉) Ⅳ 近現代 第14章 初期ジャパノロジストと日本書紀の翻訳(平藤喜久子) 第15章 教派神道の『日本書紀』解釈と朝鮮布教―佐野経彦の「建白書」を中心に―(権東祐) 第16章 読み替えられた『日本書紀』の系譜と折口信夫(斎藤英喜) 第17章 近代歴史学のなかの『日本書紀』―建国神話を中心として―(田中聡)