内容
臨床の場では、学校で教えられた「看護技術」とは異なる、現場で培われた巧みな「わざ」が存在する。しかしそれは、組織の正式な伝達の場(カンファレンスなど)では、あえて伝えるほどのことではないとみなされている。では、そのような「わざ」はどのような場で、どのように他者に伝わっていくのだろうか。日常の中に埋め込まれた看護の知の発見と、その伝達方法を追うユニークな探究が始まる!
【主な内容】
I プロローグ―「わざ」の伝達プロセスを追う
II 病棟の概要
III 病棟の日常的実践の中の「わざ」
IⅤ 小児病棟の看護師文化と看護実践
Ⅴ「 わざ」の伝達の過程
ⅤI 伝達の場としての雑談
ⅤII 「わざ」の社会的学習
Appendix[付記]
I 組織文化への接近
II 具体的な研究方法