トラウマにふれる~心的外傷の身体論的転回~
宮地 尚子 著
内容
目次
I-傷を語る・傷に触れる 1-トラウマの皮膚に触れる 2-トラウマの味と匂い 3-文化とトラウマ II-臨床の知 1-治療者のジェンダー・センシティビティ 2-性暴力とPTSD 3-親密的領域での暴力は被害者から何を奪うのか 間奏曲-中井先生に会いに、神戸へ III-傷に寄り添う 1-薬物依存とトラウマ――女性の依存症者を中心に 2-災厄のもたらす身体――被災地から性産業へ 3-食べることの調律もしくは食べることの失調――複雑性トラウマと摂食障害 間奏曲-passing on=手渡す・伝える――エイミー・ベンダーとの対話 IV-傷と男性性 1-男児への性的虐待――気づきとケア 2-男性の性被害――被害と加害の「連鎖」をめぐって 3-解離性同一性障害とジェンダー 間奏曲-生き延びるということ――島尾ミホと敏雄 V-知は飛翔する 1-学問のクレオール――もしくは亡き友への手紙 2-宙づりを生きる知のありかた