内容
それは笑いのための誇張なのか、それとも社交辞令なのか、はたまた悪意に満ちた騙りなのか
話を面白くするためのもの、パーティなどで社交辞令として発せられるもの、そして相手を傷つけ騙そうとするもの……。ひとことで言ってもその姿はさまざまだ。いったい噓とは何なのか。自身の体験から生まれた素朴な疑問から、「ことば」と「文化」をめぐる壮大な考究の旅がはじまる。人はなぜ偽りを言うのか。「おしゃべり」をキーワードに、その問題の本質に迫る。何が本当で、何がフェイクなのかわからない現代にむけた、ときに辛辣だけど、ユニークで豊饒な「噓」の世界。