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世界の他化(アルテラシオン)~ラディカルな美学のために~(叢書・ウニベルシタス 1115)

ボヤン・マンチェフ  著

横田 祐美子, 井岡 詩子  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \4,070(税込)         
発行年月 2020年10月
出版社/提供元
法政大学出版局
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 7p,304p,4p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/認識論・存在論
ISBN 9784588011153
商品コード 1031996574
NDC分類 111.6
基本件名 唯物論
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2020年11月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031996574

著者紹介

ボヤン・マンチェフ(著者):(Boyan Manchev) 1970年生まれ。新ブルガリア大学教授。ベルリン芸術大学、ホリンズ大学客員教授。世界的に活躍するブルガリア出身の哲学者。デリダ設立の国際哲学コレージュでプログラム・ディレクターを務めるなど現代フランス哲学界の重要な論客の一人。ブルガリアのアーティスト・コレクティヴ「メテオール」のドラマトゥルクでもある。博士論文ではドストエフスキーを論じ、アリストテレス、カント、バタイユ、ジャン=リュック・ナンシーらの哲学・思想を受け継ぎながら他化や変容をキーワードとする様態の存在論を展開している。著書は本書のほかにフランス語で書かれた『変容と瞬間──生の脱有機化』(La métamorphose et l'instant : Désorganisation de la vie, La Phocide, 2009)、ブルガリア語で刊行されたのち英語に翻訳された『雲──自由な身体の哲学』(Clouds. Philosophy of the Free Body, Metheor, 2019)など。
横田 祐美子(翻訳):1987年生まれ。立命館大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員DC、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員を経て、現在は同研究機構助教。専門は現代フランス哲学、フェミニズム。著書に『脱ぎ去りの思考──バタイユにおける思考のエロティシズム』(人文書院、2020年)、論文に「黒衣の娼婦と脱ぎ去りの思考──『内的体験』の鍵としての『マダム・エドワルダ』」(『関西フランス語フランス文学』第24号)、共訳書にミカエル・フッセル『世界の終わりの後で────黙示録的理性批判』(法政大学出版局、2020年)など。
井岡 詩子(翻訳):1987年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業。京都大学大学院博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。現在、京都芸術大学(旧称、京都造形芸術大学)、摂南大学非常勤講師、国際日本文化研究センター技術補佐員。専門は美学・芸術学、表象文化論。著書に『ジョルジュ・バタイユにおける芸術と「幼年期」』(月曜社、2020年)。

内容

「他化(altération)」とは、この語が通常ふくむ「悪化」や「変質」、形の破壊という否定的意味ではなく、異質で他なるもの(autre)への変化と運動を繰り返す、この世界の物質それ自体の力動的存在を肯定することである。感性的=美学的な領域でバタイユの思考が切り開いた変形主義的唯物論から、新しい存在論と倫理の可能性を開く試み。ブルガリア出身の注目の哲学者の主著、「日本語版への序文」付。

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