科学社会学
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内容
目次
まえがき 1章 科学社会学の見取り図――研究事始めからポスト「第三の波」まで(松本三和夫) はじめに 1 社会学とはそもそも何か――科学社会学の前提 2 科学社会学は科学技術をどう捉えるか 3 科学技術と社会の相互作用のメカニズム 4 理論枠組みの基礎と展開 5 この本で展開する論点の見通し――次世代に向けて 2章 科学社会学と構築主義(立石裕二) 1 構築主義とは何か 2 社会問題の構築主義 3 科学知識の社会学(SSK) 4 科学知識の社会学に対する批判 5 構築主義的社会問題論への批判 6 構築主義的アプローチの現在 7 「語られない部分」への接近 8 結論 3章 専門知と社会――科学論の「第三の波」論とそのゆくえ(伊藤憲二) はじめに 1 「第三の波」論 2 「第三の波」論の問題点 3 「第三の波」論の意義 4 専門知と決定不全性 4章 リスク論と科学社会学――社会的合理性論とその問題(小松丈晃) 1 科学社会学とリスク概念 2 リスク行政の変化 3 科学的合理性と社会的合理性 4 社会的合理性論の盲点 5 リスクを観るための社会学的視座 5章 国策学問と科学社会学――原子力工学を中心に(寿楽浩太) はじめに――福島原発事故の衝撃 1 原子力利用に対する批判的アプローチの可能性 2 「国策学問」を理解する――「原子力工学」の宿命的重荷をめぐって 3 福島原発事故と「国策学問」 4 おわりに――国策の失敗軌道の転換に向けて 6章 環境運動と科学者――科学社会学の視点から(定松 淳) 1 ダイオキシン論争の問題提起 2 住民運動に対する理解と距離 3 測定データ 4 所沢での調査の意味 5 マスコミ報道の位置づけ 6 住民運動の展開 7 考察と結論 7章 科学社会学と科学技術史(佐藤 靖) はじめに 1 技術者の職業観と職業実践のパターン 2 職業観と技術観の一体性 3 科学社会学の議論領域のなかでの位置づけ 4 NASAとアポロ計画 5 マーシャル宇宙飛行センターの技術者集団 6 有人宇宙船センターの技術者集団 7 国家と技術者の技術文化 8 時代の社会的価値観と技術観・技術実践 9 おわりに 8章 医療社会学と科学社会学(山中浩司) 1 科学と医学 2 ふたつの社会学――科学社会学と医療社会学 3 ふたつの社会学の間――科学社会学における医療,医療社会学における科学 4 科学と医学の接点から見える事象 5 現代医学に関わる社会学の重要な理論と概念 6 むすび 9章 科学知・メディア・ジャーナリズム(田中幹人) 1 メディアとジャーナリズムの科学社会学 2 メディア変動の時代の科学とジャーナリズム 3 信頼,感情・情動とナラティブ 4 おわりにかえて――ナラティブの可能性 あとがき Sociology of Science and Technology Miwao MATSUMOTO, Editor