日本幽霊画紀行~死者図像の物語と民俗~
堤 邦彦 著
著者紹介
内容
目次
第一章 寺と幽霊画 Ⅰ 高僧絵伝から幽霊画へ─死者救済の思想と図像化─ コラム1 東南アジアの幽霊女房 Ⅱ 子抱き幽霊図の原風景─産死供養の図像─ Ⅲ 円山応挙伝説考─幽霊画をめぐる「物語」の成立― コラム2 青楼の絵師・祇園井特 第二章 血族の証明 Ⅰ 幽霊画の秘密─金沢・鶴林寺─ Ⅱ 失われた絵の帰還─会津美里町松沢寺─ Ⅲ 奥州四十九院家の記憶 コラム3 幽霊の交情 第三章 寺蔵幽霊画を巡る旅 Ⅰ みちのく幽霊画紀行─呪具としての死者図像─ コラム4 絵師のユーモア・自像幽霊画 Ⅱ 幽霊画のまち─弘前市禅林街─ Ⅲ 御用絵師の女霊救済 Ⅳ 薄幸の女霊図─丹後夕日ヶ浦─ Ⅴ 「産女の幽霊」を祀る─長崎光源寺─ コラム5 災害と幽霊画 第四章 幽霊画と江戸怪談 江戸はなぜ女霊の時代となったのか─後妻打ち怪談をてがかりとして─ 寺院所蔵幽霊画一覧