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ユタの境界を生きる人々~現代沖縄のシャーマニズムを再考する~(アカデミア叢書)
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在庫状況
お取り寄せ
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お届け予定日
2週間
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価格
\3,740(税込)
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発行年月 |
2020年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
223p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/民族学・民俗学・人類学/民族学・民俗学・人類学 |
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ISBN |
9784422230429 |
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商品コード |
1032435722 |
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NDC分類 |
387 |
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基本件名 |
民間信仰 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年02月1週 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032435722 |
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著者紹介
平井 芽阿里(著者):平井芽阿里(ひらい・めあり)1980年名古屋市生まれ、沖縄県宮古高等学校卒業。中部大学国際関係学部准教授。中部大学国際関係学部卒業後、沖縄国際大学大学院地域文化研究科で修士号、立命館大学大学院文学研究科で博士号を取得。京都大学大学院グローバルCOE研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て2015年より現職。単著に『宮古の神々と聖なる森』(新典社、2012年)、共著に『学問の森へ 若き探究者による誘い』(風媒社、2011年)、『琉球列島の言語と文化 その記録と継承』(くろしお出版、2013年)、『境界を超える沖縄 人・文化・民俗』(森話社、2016年)、『せめぎ合う親密と公共 中間圏というアリーナ』(京都大学学術出版会、2017年)、『はじまりが見える世界の神話』(創元社、2018年)などがある。
内容
本書は、現代沖縄の霊的職能者である「ユタ」に改めて着目する。ユタの研究は民俗学や人類学に限らず、精神医学、心理学、宗教学、社会学などの幅広い分野で行われ、1950年代には沖縄の宗教研究においてシャーマニズム現象に関心が向けられるなど膨大な先行研究がある。しかし、トランス状態で治療を行うのではないユタ、従来の先祖観を持たないユタ、未来のヴィジョンを伝えるユタ、伝統的なプロセスに即さないユタ、前世観をもち自らを「霊能者、シャーマン」と認識するユタなど、従来のユタ概念ではもはや説明のできない人々については、これまであまり着目されてこなかった。
そこで本書では、「サーダカウマリやカミダーリなどユタの成巫過程と類似する点を持ちつつ、超自然的存在と直接交流・接触しながらユタ以外の新たな役割を生きる人々」のことを〈ユタの境界を生きる人〉として新たに定義する。そして現代沖縄、特に宮古島を主な調査地とし、ある女性のライフヒストリーから、ユタの境界を生きる人のどのような点がユタの成巫過程と類似するのか、神仏や龍などの超自然的存在と、どのような直接交流・接触がはかられているのか、そしてユタ以外の新たな役割が、どのように生きられているのか、憑霊や脱魂の実態も踏まえた上で、解き明かすことを目的とする。