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関西方言における待遇表現の諸相(研究叢書 530)
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在庫状況
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お届け予定日
10日間
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価格
\8,250(税込)
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発行年月 |
2020年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
6p,312p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/言語学/日本語 |
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ISBN |
9784757609792 |
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商品コード |
1032640816 |
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NDC分類 |
818.6 |
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基本件名 |
日本語-方言-近畿地方 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年02月4週 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032640816 |
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著者紹介
村中 淑子(著者):1962年生。京都市出身。 大阪大学法学部卒業。大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了、同後期課程単位取得退学。社会言語学・方言学を専攻。徳島大学総合科学部講師、同助教授、姫路獨協大学外国語学部助教授、同教授を経て、現在、桃山学院大学国際教養学部教授。〈主な論文・著書〉「公的場面における関西方言について―国会でなぜコテコテの関西方言が使われるのか―」『社会言語科学』20巻1号(社会言語科学会2017)、「織田作之助作品にみるデス・マス等の転訛形の位相差について―「わが町」の世界―」『表現研究』111号(表現学会2020)。項目執筆 に真田信治監修『関西弁事典』(ひつじ書房2018)、分担執筆に真田信治編『社会言語学の展望』(くろしお出版2006)。
内容
本書は、関西方言における待遇表現の助動詞類に関する分析である。待遇表現ハル・ヤル、テ敬語、卑罵表現クサル・テケツカル・ヨルなどの使われ方を、小説を用いて分析。小説の具体的な文脈における言語使用をこまやかに観察し分析することで、「現実の言語」に近づいた研究が可能になると主張した。
さらに、関西方言話者になじみのあるマッシャロカ・デンネンのような語形、すなわち対者待遇の助動詞デス・マスを含んだ方言複合形を「デスマス転訛形」と名付け、インタビュー調査・談話資料・国会会議資料・小説を用いて考察した。センテンスとしての使用を見ることで、複合形を切り分けずに扱い、抽象度の高すぎない、現実に即した、ゆるやかな規則を見つけることに価値を見出し、複合形研究の必要性を主張した。