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定本焼絵考~日本・中国・韓国・ロシア・インドネシアの焼絵~

田部 隆幸  著

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価格 \2,970(税込)         
発行年月 2021年02月
出版社/提供元
誠文堂新光社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 303p
大きさ 30cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/彫刻・絵画
ISBN 9784416919088
商品コード 1032721057
NDC分類 720.2
基本件名 絵画-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年03月3週
書評掲載誌 産経新聞 2021/03/07
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032721057

著者紹介

田部 隆幸(著者):■田部 隆幸(タベ タカユキ)
1943年12月東京都生まれ。1966年3月武蔵工業大学(現東京都市大学)機械工学科卒業。
1966年4月日本発条(株)入社。懸架用ばねの設計開発研究に従事し論文多数。国際標準ISOに、日本初「ばね(TC227)」を提案・承認。2007年定年退職。
定年後、美術工芸の分野で活動をはじめる。
日本・韓国の郵便試行印・試行ローラー印、小包郵便をはじめ、陶磁器「蹲」解明発表、モース博士の収集品随筆、谷本光生著『伊賀焼』に「伊賀の七不思議」執筆などで活躍中。
東京民藝協会会員。大田区郷土の会の会員。日本陶磁協会会員。

内容

2014年12月刊行『柳宗悦も賛美した謎の焼絵発掘』の改訂新版です。

初版刊行後に、①江戸・明治期以降にも焼絵を描いた人物がさらに見出されたこと、②江戸期になぜ、焼絵が再興・復興を遂げたかの謎に辿り着けたこと、③文献上に掲載されていたが行方不明の焼絵が発見されたこと、④日・中・韓の他に、ロシアとインドネシアの焼絵の調査ができたこと、⑤焼絵画法は異なるが、途切れなく継続し連綿と焼絵が描かれていること、を補遺するため、新資料、作品並びに補足・加筆を含め関係機関と各位の協力で、文字の組み方を変え、判型も大型化し、全面的に改訂を行いました。

焼絵とは、金属性の鏝、火箸などを熱して紙、絹、竹などに絵画、文字を描くものの総称で、現在ではあまり知る機会が少なくなりましたが、その歴史は古く、中国、朝鮮、日本では1000年も前から行われていました。
その証拠に我が国では、国学者の林亀瑞や、屋代弘賢の記述『聚遠雑記抄附焼絵考』が宮内庁書陵部にあり、日本書紀、平家物語、盛衰記などにも焼絵の記述が確認できます。
また、譜代大名、国学者、狩野派の絵師、京都四条派、浮世絵師なども焼絵を描いていました。

本書では、古典籍の分野から見た日本の焼絵の歴史を辿る資料として、その価値を検証するため全文を掲載。
その他、江戸時代に実在した焼絵作家の活動や、世界の焼絵の歴史をわかりやすく解説、焼絵の魅力を一冊に凝縮した決定版になっています。
さらに現役で活躍する美術博物館学会員、書道家などの未発表論文を収録している点も本書の大きな特色のひとつで、美術史を志す学生はもちろんのこと、絵画研究のプロにも役立つ内容です。

■目次
五カ国の焼絵の歴史と要旨

第一章 日本の焼絵
第二章 中国の焼絵(烙画)
第三章 韓国の焼絵(烙画)
第四章 ロシアの焼絵
第五章 インドネシアの焼絵
第六章 寄稿文
第七章 焼絵のこれから

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目次