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家族と国家は共謀する~サバイバルからレジスタンスへ~(角川新書 K-351)

信田 さよ子  著

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価格 \990(税込)         
発行年月 2021年03月
出版社/提供元
KADOKAWA
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 248p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/家族・世代
ISBN 9784040821030
商品コード 1032766994
NDC分類 367.3
基本件名 家族関係
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2021年04月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032766994

著者紹介

信田 さよ子(著者):1946年岐阜県生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター所長。お茶の水女子大学文教育学部哲学科卒業、同大学大学院修士課程家政学研究科児童学専攻修了。駒木野病院勤務を経て、1995年に原宿カウンセリングセンター設立。日本公認心理師協会理事、日本臨床心理士会理事などをつとめる。アルコール依存症、摂食障害、DV、子どもの虐待をはじめ、親子・夫婦関係、アディクション(嗜癖)に悩む人たちやその家族、暴力やハラスメントの加害者、被害者へのカウンセリングを行っている。著書多数。

内容

最大の政治団体、家族と国家による暴力。
日々、私たちはそれに抵抗している。

家族は、以心伝心ではなく同床異夢。
DV、虐待、性犯罪。最も身近な「家族」ほど暴力的な存在はない。
イエは「国家のミニチュア」に陥りやすいのだ。その中で、私たちは日々格闘している。いわんや、被害の当事者は闘い続けている。
絶え間ない加害に対し、被害者がとる愛想笑いも自虐も、実はサバイバルを超えたレジスタンスなのだ。
エスケープでもサバイバルでも、レリジエンスでもない。
私たちはレジスタンスとして、加害者に後ろめたさを抱かせる――。

被害を認知することは服従ではなく抵抗だ
■家族は無法地帯である
■愛情交換という暴力
■家族における暴力の連鎖は権力による抑圧委譲
■報道では虐待だけが選ばれて強調される
■殴られれば、誰もがDV被害者と自覚するわけではない
■被害者は不幸の比較をしてしまう
■父のDV目撃が息子をDV加害者に陥らせる
■被害者支援に加害者へのアプローチは必須だ
■彼らの暴力は否定するが人格は尊重する

【目次】
 まえがき――母の増殖が止まらない

第一部 家族という政治
 第一章 母と息子とナショナリズム
 第二章 家族は再生するのか――加害・被害の果てに
 第三章 DV支援と虐待支援のハレーション
 第四章 面前DVという用語が生んだもの
 第五章 「DV」という政治問題
 第六章 家族の構造改革

第二部 家族のレジスタンス
 第一章 被害者の不幸の比較をどう防ぐか
 第二章 加害者と被害者が出会う意味
 第三章 加害者アプローチこそ被害者支援
 第四章 レジリエンスからレジスタンスへ
 第五章 心に砦を築きなおす

 あとがき
 主要参考文献一覧

目次