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病いと薬のコスモロジー~ヒマーラヤ東部タワンにおけるチベット医学、憑依、妖術の民族誌~
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在庫状況
有り
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お届け予定日
3~4日
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価格
\4,400(税込)
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発行年月 |
2021年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
399p,15p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/社会医学/公衆衛生学一般 |
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ISBN |
9784861107108 |
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商品コード |
1032799403 |
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NDC分類 |
498.02229 |
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基本件名 |
医療-チベット |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年07月1週 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032799403 |
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著者紹介
長岡慶(著者):日本学術振興会特別研究員(CPD、関西大学)。専門は医療人類学、環境人類学、南アジア研究。主な著作に、Repairing Everyday Ruptures: Tibetan Medicine in Tawang, India. (Yogesh Raj ed. Ruptures and Repairs in South Asia Historical Perspectives. Martin Chautari、2013年)、「チベット医学の歴史的展開と東ヒマーラヤにおける実践」(小杉泰編『環インド洋地域における宗教復興・テクノロジー・生命倫理』京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属イスラーム地域研究センター:京都大学現代インド研究センター、2013年)、「神霊ルーをめぐるローカリティの再編――インド北東部モンパ社会の事例から」(岩尾一史・池田巧編『チベット・ヒマラヤ文明の歴史的展開』臨川書店、2018年)など。
内容
本書はヒマーラヤ東部の、中国との国境にあるインド・タワン県に住む人たちが伝統医療の開発と出会い、医療実践を変容させるなかで経験する病いと、病いを経験する際の身体のありかたについて論じる民族誌である。
チベット医学は二十世紀後半以降、専門資格化や薬の大量生産といった制度化が本格化したが、そこでは「伝統/近代」や「制度的医療/土着医療」の断片化が起きるのではなく、制度によって複数の医療が分離しながら制度を越えて部分的に重なり合い、医療・身体・環境が複雑に絡まり合っている。
タワンの人たちが経験する体の節々の痛みや胃炎、あるいは妖術師による毒盛りや神霊の祟りといった病いには、チベット医学の薬でないと治せないものもあれば、憑依や神霊との駆け引きが必要なものもある。
それら病いを経験する身体は、国境紛争や開発の歴史や現代の日常生活とともに病いの文脈ごとにたちあらわれ、神霊や環境と同化し、毒や薬によって喚起される、不確かで複数的な身体である。
伝統治療者、薬師、僧、村人、薬草、制度、神霊、インフラといった様々な人とモノが協働するなか、タワンの人々が日々あらわれる病いになんとか対処しつつ生きようとする姿を、気鋭の人類学者がフィールドワークをもとに丹念に描く。