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ハンナ・アーレント~<世界への愛>の物語~

エリザベス・ヤング=ブルーエル  著

大島かおり, 矢野久美子, 粂田文, 橋爪大輝  翻訳
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価格 \8,580(税込)         
発行年月 2021年03月
出版社/提供元
みすず書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 62p,719p,119p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784622089834
商品コード 1032810810
NDC分類 289.3
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年04月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032810810

著者紹介

エリザベス・ヤング=ブルーエル(著者):1946-2011。ニューヨークのニュースクール・フォー・ソーシャル・リサーチでハンナ・アーレントを指導教官として学び、1974年博士号取得(哲学専攻)。コロンビア大学の精神分析訓練研究所研究員として従事した。著書はHannah Arendt: For Love of the World (1982, Second Edition, 2004, 『ハンナ・アーレント』みすず書房、2021)、Why Arendt Matters(2006, 『なぜアーレントが重要なのか』みすず書房、2008、新装版2017)のほか、『偏見と差別の解剖』(明石書店、2007)、Anna Freud: A Biography (1988)、Mind and the Body Politic (1989)、Where Do We Fall When Fall in Love? (2003)などがある。
大島かおり(翻訳):1931-2018。東京女子大学文学部卒業。訳書 エンデ『モモ』(岩波書店、1976)、ホフマン『黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ』『砂男/クレスピル顧問官』(光文社古典新訳文庫、2009、2014)のほか、みすず書房からはアーレント『全体主義の起原』2・3(共訳、1972、1974、新版2017)『ラーエル・ファルンハーゲン』(1999)『アーレント=ハイデガー往復書簡 1925-1975』(共訳、2003)『アーレント=ヤスパース往復書簡 1926-1969』(全3巻、2004)『反ユダヤ主義——ユダヤ論集 1』『アイヒマン論争——ユダヤ論集 2』(共訳、2013)『アーレント=ブリュッヒャー往復書簡』(共訳、2014)、ヤング=ブルーエル『ハンナ・アーレント』(共訳、2021)、フィールド『天皇の逝く国で』(1994、増補版2011)、『祖母のくに』(2000)、リンゲルブルム『ワルシャワ・ゲットー』(1982、新版2006)、スレーリ『肉のない日』(1992)、ルクセンブルク『獄中からの手紙』(2011)、ゴードン『ミシンと日本の近代』(2013)などがある。
矢野久美子(翻訳):964年に生まれる。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。フェリス女学院大学国際交流学部教授。思想史専攻。著書に、『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』(みすず書房、2002)『ハンナ・アーレント——「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』(中公新書、2014)。訳書に『アーレント政治思想集成』全2巻(共訳、みすず書房、2002)、アーレント『反ユダヤ主義——ユダヤ論集 1』『アイヒマン論争——ユダヤ論集 2』(共訳、みすず書房、2013)、ヤング=ブルーエル『なぜアーレントが重要なのか』(みすず書房、2008、新装版2017)『ハンナ・アーレント――〈世界への愛〉の物語』(共訳、みすず書房、2021)他。
粂田文(翻訳):上智大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻博士後期課程単位取得退学。文学博士。慶應義塾大学理工学部准教授。専門は現代ドイツ文学。訳書にデーブリーン『たんぽぽ殺し』(共訳、河出書房新社、2016)、ヤング=ブルーエル『ハンナ・アーレント――〈世界への愛〉の物語』(共訳、みすず書房、2021)、字幕にファスビンダー『ベルリン・アレクサンダー広場』(共訳、IVC、2013)他。
橋爪大輝(翻訳):東京外国語大学外国語学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。千葉大学ほか非常勤講師。哲学・倫理学専攻。著書に『アーレント読本』(共著、法政大学出版局、2020)、訳書にホワイト『メタヒストリー』(共訳、作品社、2017)、ヤング=ブルーエル『ハンナ・アーレント――〈世界への愛〉の物語』(共訳、みすず書房、2021)。

内容

1906年にドイツ、ハノーファーのユダヤ人家庭に生まれてから1975年にニューヨークの自宅で亡くなるまで。少女時代の体験からハイデガー、ヤスパースらと出会う大学時代、ナチス下のドイツから逃亡し、ユダヤ人救援活動をしながらブリュッヒャーやベンヤミンと邂逅し、収容所体験をするパリ時代、そしてアメリカに亡命、『全体主義の起原』を1951年に世に問い、その後『人間の条件』『過去と未来の間』『革命について』の執筆からアイヒマン論争、晩年まで。その生涯の詳細と作品分析と意味について、同時代人のインタビューや膨大な資料をもとにアーレントに直接教わった一番弟子が描く、今でも超えることのできない決定版伝記、第二版。

没後ますます評価の高まる政治哲学者がそのつどの時代に思考し判断し活動したすべてを、共に考えるために。その生き生きとした形姿と言葉を、共に感じるために。アーレント研究の現在をふまえた新たな翻訳で、ここにおくる。

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