水俣病 改版(岩波新書 青版 841)
原田 正純 著
内容
目次
はじめに Ⅰ 水俣病の発生 1 「奇病」の発見 2 環境汚染はすすんでいた 3 研究開始 Ⅱ 原因物質を追う 1 原因物質究明の困難さ 2 さまざまな学説 Ⅲ 水銀をつきとめる 1 水銀が浮かびあがる 2 チッソの対応 3 有機水銀の確認 Ⅳ 胎児性水俣病 1 脳性小児麻痺の多発? 2 認定までの長い道のり Ⅴ 一酸化炭素中毒 1 三池炭塵爆発 2 労災補償とは Ⅵ 新潟水俣病の発生 1 第二の水俣病ついに発生 2 新潟水俣病のもたらしたもの Ⅶ 公害病認定から訴訟へ 1 公害病認定 2 ついに水俣病裁判が提起された 3 水俣病研究会に参加して 4 厚生省補償処理委員会の斡旋 Ⅷ 水俣病の全貌の解明にのり出す 1 認定水俣病は氷山の一角 2 通説の壁を破る困難さ A 発生時期の問題 B 発生地区の広がり C 水俣病の臨床症状について 3 新潟の経験に学ぶ Ⅸ 隠れ水俣病 1 隠れ水俣病をさがして 2 審査会の壁 3 ついに一斉検診を実現する 4 水俣病の前に水俣病はなかった Ⅹ 水俣病は終っていない 1 国際環境会議に参加して 2 水俣病裁判の中での医学 3 今後に残された問題 参考文献 あとがき