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明治維新勝者のなかの敗者~堀内誠之進と明治初年の尊攘派~

遠矢 浩規  著

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価格 \2,750(税込)         
発行年月 2021年08月
出版社/提供元
山川出版社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 387p,9p
大きさ 20cm
版型 B5
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784634151956
商品コード 1033435517
NDC分類 289.1
個人件名 堀内/誠之進
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2021年09月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033435517

著者紹介

遠矢 浩規(著者):早稲田大学政治経済学術院教授

内容

「堀内誠之進」という土佐藩出身の幕末維新の志士がいる。今日、その名はほとんど知られていないが(『日本人名大辞典』講談社には記載あり)、寺石正路『続土佐偉人伝』(1923)には、「誠之進三度謀反の企てにあづかり三度失敗して遂に獄中に憤死す其そ行、中道にあらずと雖も倔強の奇男子なりといふべし」と紹介されている。
この3度というのは「奇兵隊の反乱」(1870年)、「二卿事件」(1871年)、「西南戦争」(1877年)であり、いずれも攘夷を捨てた有司専制の新政府に対する決起行動で、堀内は首謀者またはオーガナイザーとして深くかかわった。
堀内の生涯には、徳川幕府を倒し新政府の樹立に功ありながらも維新後切り捨てられ、弾圧されていった幾多の「草莽の志士」「不平士族」たちの失望、憤激、悲劇が凝縮されており、そうした理想に敗れたものたちのなかにあって「征韓論」「西南戦争」「自由民権運動」と幅広くかかわった稀有な人物であるため、彼の生涯を追うことでそうした様々な敗者を具現化できるのではないかと考える。