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抹消された快楽~クリトリスと思考~(叢書・ウニベルシタス 1133)

カトリーヌ・マラブー  著

西山 雄二, 横田 祐美子  翻訳
在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 1週間 
価格 \2,640(税込)         
発行年月 2021年08月
出版社/提供元
法政大学出版局
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 180p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/家族・世代
ISBN 9784588011337
商品コード 1033522771
NDC分類 367.1
基本件名 女性問題
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年10月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033522771

著者紹介

カトリーヌ・マラブー(著者):(Catherine Malabou)
1959年、アルジェリア生まれ。イギリス・キングストン大学教授。ドイツ・フランス近現代哲学。主な著書に『わたしたちの脳をどうするか──ニューロサイエンスとグローバル資本主義』(春秋社、2005年)、『ヘーゲルの未来──可塑性・時間性・弁証法』(未來社、2005年)、『新たなる傷つきし者──フロイトから神経学へ 現代の心的外傷を考える』(河出書房新社、2016年)、『明日の前に──後成説と合理性』(人文書院、2018年)、『偶発事の存在論──破壊的可塑性についての試論』(法政大学出版局、2020年)、『真ん中の部屋──ヘーゲルから脳科学まで』(月曜社、2021年)、編著に『デリダと肯定の思考』(未來社、2001年)などがある。
西山 雄二(翻訳):1971年生まれ。東京都立大学教授。現代フランス思想。著書に『異議申し立てとしての文学──モーリス・ブランショにおける孤独・友愛・共同性』(御茶の水書房、2007年)、『哲学への権利』(勁草書房、2011年)、編著書に『終わりなきデリダ──ハイデガー、サルトル、レヴィナスとの対話』(法政大学出版局、2017年)、『いま言葉で息をするために──ウイルス時代の人文知』(勁草書房、2021年)、訳書にカトリーヌ・マラブー『ヘーゲルの未来──可塑性・時間性・弁証法』(未來社、2005年)、『真ん中の部屋──ヘーゲルから脳科学まで』(共訳、月曜社、2021年)、ジャック・デリダ『条件なき大学』(月曜社、2008年)、『哲学への権利』(共訳、全2巻、みすず書房、2014-2015年)、『獣と主権者』(共訳、全2巻、白水社、2014-2016年)、『嘘の歴史 序説』(未來社、2017年)などがある。
横田 祐美子(翻訳):1987年生まれ。立命館大学衣笠総合研究機構助教。現代フランス哲学、フェミニズム。著書に『脱ぎ去りの思考──バタイユにおける思考のエロティシズム』(人文書院、2020年)、論文に「終わりなき有限性──ジャン=リュック・ナンシーにおける「外記」としてのエクリチュール」(『関東支部論集』、日本フランス語フランス文学会関東支部、第29号、2020年)、共訳書にミカエル・フッセル『世界の終わりの後で──黙示録的理性批判』(法政大学出版局、2020年)、ボヤン・マンチェフ『世界の他化──ラディカルな美学のために』(法政大学出版局、2020年)などがある。

内容

生殖器官たるヴァギナに対し、快楽の器官として長らくその存在を隠蔽されてきたクリトリスは、これまで女性に向けられてきたあらゆる種類の暴力──性器切除、レイプ、フェミサイド、ハラスメントを記憶している。デリダらによる男性中心主義批判の彼方で、哲学はクリトリスの快楽を肯定できるのか。権力と支配に抵抗するアナーキーとしてクリトリスを論じ、ラディカル・フェミニズムの思考を刷新する。

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