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空の神様けむいので~ラスト・プリンセス徳恵翁主の真実~

多胡 吉郎  著

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価格 \2,530(税込)         
発行年月 2021年09月
出版社/提供元
影書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 334p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784877144890
商品コード 1033607736
NDC分類 289.2
個人件名 李/徳恵
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2021年10月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2022/04/16
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033607736

著者紹介

多胡 吉郎(著者):作家。1956年東京生まれ。
1980年、NHKに入局。ディレクター、プロデューサーとして多くの番組を手がける。2002年、ロンドン勤務を最後に独立、英国に留まって文筆の道に入る。2009年、日本に帰国。
<著書>
『吾輩はロンドンである』(文藝春秋)、『リリー、モーツァルトを弾いて下さい』(河出書房新社)、『わたしの歌を、あなたに――柳兼子、絶唱の朝鮮』(河出書房新社)、『韓の国の家族』(淡交社)、『物語のように読む朝鮮王朝五百年』(角川書店)、『長沢鼎 ブドウ王となったラスト・サムライ――海を越え、地に熟し』(現代書館)、『漱石とホームズのロンドン――文豪と名探偵 百年の物語』(現代書館)、『生命の詩人・尹東柱――『空と風と星と詩』誕生の秘蹟』(影書房)他。
訳書に『井戸茶碗の真実――いま明かされる日韓陶芸史最大のミステリー』(趙誠主著、影書房)がある。

内容

「むくむくむくと
黒い煙が
空の御殿へ上がったら 
空の神様けむいので
涙をぼろぼろ流してる」(童詩「雨」)

――詩がたたえるみずみずしい感性、ひとりの人間としての想い。時代の強いた困難を、「文の林」=「言葉」によって乗り越えようとした人――朝鮮王朝最後の王女、徳恵(トッケ)翁主(オンジュ)。
日本の植民地支配下、生まれながらに日本と朝鮮の狭間に生きる運命を強いられ、日本留学、日本人伯爵との政略結婚の果てに、心の病を得て「もの言わぬ人」となった悲劇のプリンセス。
だが彼女には少女の頃、童詩に和歌に才能を発揮し、輝くばかりの言葉の精華を紡ぎ「詩の天才」と呼ばれた時代があった――。

「もの言わぬ人」の「言葉」を追い求め、新発掘の資料から描破するラスト・プリンセスの真実。徳恵翁主評伝の決定版。

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