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あなたを変える行動経済学~よりよい意思決定・行動をめざして~

大竹 文雄  著

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価格 \1,430(税込)         
発行年月 2022年01月
出版社/提供元
東京書籍
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 239p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/経済学説・経済思想
ISBN 9784487815432
商品コード 1034060172
NDC分類 331
基本件名 行動経済学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年03月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034060172

著者紹介

大竹 文雄(著者):著者:大竹文雄
大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)特任教授(常勤)。大阪大学大学院経済学研究科教授(兼)。京都大学経済研究所特定教授(クロスアポイントメント)。
1961年生まれ。京都府宇治市出身。京都大学経済学部卒。大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。博士(経済学)(大阪大学、1996年)。専門は行動経済学、労働経済学。日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞、エコノミスト賞、日本経済学会・石川賞、日本学士院賞などを受賞。大阪大学理事・副学長、日本経済学会会長、行動経済学会会長などを歴任。新型インフルエンザ等対策推進会議委員(2021年4月〜2023年8月)。
『行動経済学の使い方』岩波新書(岩波書店)、『経済学は役に立ちますか?』竹中平蔵・大竹文雄(東京書籍)、『経済学のセンスを磨く』日経プレミアシリーズ(日本経済新聞出版社)、『格差と希望―誰が損をしているか?』(筑摩書房)、『あなたを変える行動経済学―よりよい意思決定・行動をめざして』(東京書籍)、『行動経済学の処方箋―働き方から日常生活の悩みまで』中公新書(中央公論新社)など著書多数。

内容

悩み多きあなたに行動経済学の考え方と応用例を紹介!

 人生に悩みはつきもの。悩みにはさまざまなレベルがある。朝、何を着て出かけようか、昼ごはんには何を食べようか、という日常の小さな決断でも悩む。就職、転職、結婚という人生にとって大きな決断で悩むこともある。自動車や住宅という高額の買い物で悩む人も多い。私たちが悩むのは、どちらの選択肢も同じように魅力的だからである。人生の選択肢が無限に多い若者は、とりわけ悩みが多い。しかし、同じように魅力的に見える選択肢は、行動経済学的に考えてみると、バイアスのためだったかもしれない。
 序章では、私たちの直感的意思決定が合理的な意思決定からずれてしまうことの例を紹介。第1章では、合理的意思決定からのずれが経済的な意思決定で生じやすいことをサンクコストという概念を使って紹介する。サンクコストをよく理解できれば、人生での悩みもずいぶん減ると思う。なんとか損を避けたいという気持ちも悩みをもたらす原因である。
 第2章では、損を避けたい気持ちがバイアスをもたらすことを説明する。人生で後悔することが多いのは、どうしてあの時先延ばししたのかということ。先延ばしをする原因について第3章で説明。先延ばしの対策には、積極的な意思決定をしなくても良い状況(デフォルト)をあらかじめつくっておくことが有効である。
 第4章では、デフォルトを利用した例を紹介。私たちは、周囲の人がどのような行動をしているかという社会規範の影響を大きく受ける。そのような社会規範の影響については第5章で解説する。
 第6章では、行動経済を応用してより良い意思決定をもたらすためにナッジという考え方を紹介する。第7章では、仕事や勉強に行動経済学を応用する具体例を説明する。

目次