家持「歌日誌」の文字世界(研究叢書 541)
古屋 彰 著
内容
目次
まえがき 序章 続日本紀と家持「賀陸奥國出金詔書歌」 第一節 続日本紀歌謡の文字 第二節 続日本紀歌謡と同宣命とのかかわり 第三節 続紀宣命と「賀陸奥國出金詔書歌」―内舎人大伴宿祢家持― 第一章 巻十七冒頭部歌群の文字世界 第一節 はじめに 第二節 「追和大宰之時梅花新歌六首」 第三節 「詠霍公鳥歌二首」とその和歌三首 第四節 「獨居平城故宅作歌六首」 第五節 特異な用字〈屋度〉から見えてくるもの 第二章 巻十七本体部冒頭の短歌群 第一節 はじめに 第二節 大伴氏坂上郎女来贈歌四首 第三節 天平十八年正月肆宴応詔歌 第四節 平群氏女郎来贈歌十二首 第五節 守大伴宿祢家持来越当初宴歌群 第三章 「述戀緒歌」と「思放逸鷹夢見感悦作歌」 第一節 はじめに 第二節 「述戀緒歌」をめぐって 第三節 「思放逸鷹夢見感悦作歌」をめぐって 第四章 巻十八冒頭造酒司令史田邊福麻呂来越時短歌群 第一節 はじめに 第二節 田邊史福麻呂伝誦歌七首をめぐって 第三節 用字〈大皇(おほきみ)〉の周辺 第五章 巻十八越前國掾大伴宿祢池主来贈歌二つ 第一節 はじめに 第二節 「越前國掾大伴宿祢池主来贈歌三首」と「越中國守大伴家持報贈歌四首」 第三節 「越前國掾大伴宿祢池主来贈戯歌四首」・「更来贈歌二首」 第四節 余説―巻五「戀男子名古日歌三首」をめぐって 第六章 巻十九―あるがままの表記体 第一節 巻頭の越中秀吟十二首 第二節 「季春三月九日擬出擧之政行於舊江村」四部作 第三節 巻十九の中間部から見えてくることども 終章 巻二十の付加とその文字世界 第一節 はじめに 第二節 冒頭部をめぐって 第三節 諸国防人等歌の間に点在する家持長歌四作品 第四節 巻二十後半部の二類の表記体 第五節 〈婢(ビ甲)〉の仮名使用をめぐって―巻二十再考および結語 別章 聖徳皇子片岡遊行説話―歌謡表記をめぐる諸問題― 第一節 紀歌謡一〇四をめぐって 第二節 異本上宮太子伝(七代記)・政事要略の場合 第三節 上宮聖徳太子(伝)補闕記・帝王編年記の場合 第四節 聖徳太子伝暦の場合 第五節 問題点の整理 あとがき