著者紹介
久住卓也(イラスト):久住卓也:1963年東京都生まれ。コミック、絵本、さし絵など幅広く活躍中。1999年、Q.B.B.(久住昌之/作・久住卓也/絵の兄弟ユニット)名義で発表した漫画『中学生日記』(青林工藝舎)で文藝春秋漫画賞を受賞。著書に『古本屋台』(集英社)、絵本に『むしたちのうんどうかい』(童心社)『なすのぼうや』(ポプラ社)、紙芝居に『さらやしきのおきく』(童心社)などがある。
こがようこ(他):こがようこ:絵本に「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ「こしょこしょ きなちゃん」シリーズ(以上童心社)『わがまんまちゃん』「語りかけ絵本」シリーズ(以上大日本図書)『ふわふわちゃんおでかけこんにちは』(教育画劇)、紙芝居に『きょうの くだもの なんだろな?』『ころん こっつんこ』【第57回五山賞】(以上童心社)などがある。語り手たちの会理事。
内容
ちょっと大きいいっちんさんと、まんまるえがおのにちんさんは、お寺で、るすばんをすることになります。
二人は、おしょうさんから、「ほとけさまの前にある箱は、けっしてあけてはならぬぞ」と言いつけられます。
ところが、にちんさんはすぐ約束をやぶって箱を開けると、ぼたもちを発見!
「もーう がまんできない!」
にちんさんがぼたもちを食べ始めると、いっちんさんも、バクバクバクバク、ぼたもちを食べてしまいます。
ぜんぶ食べてしまったあと、いっちんさんは「いったいどうなってしまうんだろう」と不安になりました。
ところが、「しんぱいなしの こんこんちき」と言って、ほとけさまの口にあんこを塗ったにちんさん。
おしょうさんが帰ってくると、にちんさんは、なんと、ほとけさまがぼたもちを食べてしまった、と言い訳しました。すると、おしょうさんは……?
「和尚と小僧」という分類に入る、日本の昔話をもとにした紙芝居です。