著者紹介
左巻 健男(著者):東京大学講師(理科教育法)。「RikaTan(理科の探検)」誌編集長。
一九四九年生まれ。東京大学教育学部附属中・高等学校教諭、京都工芸繊維大学教授、同志社女子大学教授、法政大学生命科学部環境応用化学科教授・法政大学教職課程センター教授などを経て現職。理科教育(科学教育)、科学コミュニケーションを専門とする。
おもな著書に『おもしろ理科授業の極意: 未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業』(東京書籍)、『暮らしのなかのニセ科学』『学校に入り込むニセ科学』(以上、平凡社新書)、『面白くて眠れなくなる物理』『面白くて眠れなくなる化学』『面白くて眠れなくなる地学』『面白くて眠れなくなる理科』『面白くて眠れなくなる元素』『面白くて眠れなくなる人類進化』『怖くて眠れなくなる地学』『怖くて眠れなくなる化学』(以上、PHPエディターズ・グループ)、『身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』『身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本』(以上、明日香出版社)、『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)など多数。
内容
知れば知るほど怖くなる「元素」のはなし。
――すべては「元素」で始まり、世界は「ヒト」が終わらせるのか!?
本書では、”元素”という視点から「身の周りにあふれる、危険な化学物質」「日本史上、悲惨な四大公害病」「核戦争への脅威」「技術革新による資源の枯渇と地球環境問題」などを取り上げています。
身近で起こる化学物質の事故から、人々を魅了し続けた悪魔の化学物質や、地球の資源・環境問題までを幅広くご紹介し、現代社会を生きる人々へ向けて、警鐘を鳴らす一冊です。
◇本書のおもな内容:ヒンデンブルク号炎上事件が水素を恐怖の代名詞にした!/目に見えず、臭いもなく忍び寄る一酸化炭素中毒の恐怖/悲痛の代名詞「イタイ、イタイ!」という叫びから名づけられた公害病/ニュートンがもっとも精力を傾けたのは錬金術の研究だった/地球環境問題の「窒素汚染」とは何か?/最先端機器に必要な「産業のビタミン」レアメタルで中国が世界制覇など……。