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大江健三郎と「晩年の仕事」

工藤 庸子  著

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価格 \3,300(税込)         
発行年月 2022年03月
出版社/提供元
講談社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 478p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784065260425
商品コード 1034318280
NDC分類 910.268
個人件名 大江/健三郎
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年04月5週
書評掲載誌 日本経済新聞 2022/08/13
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034318280

著者紹介

工藤 庸子(著者):工藤庸子(くどう・ようこ)1944年7月29日埼玉県生まれ。フランス文学者、東京大学名誉教授。フェリス女学院大助教授、東京大教授、放送大教授等を歴任。著書に『ヨーロッパ文明批判序説』『宗教VS.国家』『プルーストからコレットへ』『フランス恋愛小説論』他、訳書にアンリ・トロワイヤ『女帝エカテリーナ』、コレット『シェリ』、メリメ『カルメン/タマンゴ』他多数がある。

内容

1994年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎は、その受賞後に数々の傑作・問題作を書きつづけた、世界的に稀有な小説家だが、とくに2000年の『取り替え子』から東日本大震災を経て2013年に完成した『晩年様式集』へと至る「晩年の仕事」(レイト・ワーク)は、透徹した知性で時代を見据えた予言的で豊饒な作品群である。この、さまざまな文学的技巧やたくらみに満ちた難解な作品群を、ときにセルバンテス、フローベール、プルースト、ジョイス、エリオット、ナボコフ、渡辺一夫、埴谷雄高、大岡昇平らの作品や言葉に触発され、ときに大江の盟友サイードとの友情と文学に導かれながら繙いていく。大江健三郎の真の偉大さを明かす、力作評論。