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スピノザとフロイト~「不信仰の同志」の政治思想~

河村 厚  著

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価格 \6,600(税込)         
発行年月 2022年03月
出版社/提供元
関西大学出版部
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 15p,607p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/フランス・オランダ哲学
ISBN 9784873547503
商品コード 1034407684
NDC分類 135.2
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年05月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034407684

著者紹介

河村 厚(著者):河村 厚(かわむら・こう)
1968年 熊本県生まれ
1991年 関西大学法学部政治学科卒業
1994年 大阪大学文学部哲学科卒業
1999年 大阪大学大学院文学研究科哲学・哲学史専攻博士後期課程単位修得退学
(1996年から2002年まで日本学術振興会特別研究員DC 1,PD)
1999年から2006年 関西大学法学部他非常勤講師
2006年4月から2009年3月 大阪産業大学人間環境学部准教授
2009年4月から関西大学法学部准教授(2013年4月より同教授)
 博士(文学)大阪大学

【著訳書】
『グローバル世界と倫理』〔共著〕(ナカニシヤ出版、2008年)
『西洋哲学史入門 ─6つの主題─』〔共著〕(梓出版社、2006年)
レオ・シュトラウス『リベラリズム─古代と近代─』〔共訳〕(ナカニシヤ出版、
2006年)
『存在・感情・政治 ─スピノザへの政治心理学的接近─』〔単著〕(関西大学出…

内容

 本書は、前著『存在・感情・政治-スピノザへの政治心理学的接近-』(関西大学出版部,2013年)の続編で、前著でのスピノザ哲学解釈の成果を適用して、主にハイネ、フロイト、ネグリ、シュトラウスという時代も思想も異なる4人の思想家達(2つの補論においてはゲーテとドゥルーズも対象としている)がスピノザから受けた影響及び、彼らがスピノザ哲学をどのように解釈したかという問題を批判的に分析・研究している。
 本書の構成は以下の通りである。

第1部 フロイトとスピノザ(ハイネとゲーテのスピノザ解釈研究も含む)
第2部 スピノザと現代の政治思想(ネグリ、国際政治学、ドゥルーズのスピノザ解釈研究も含む)
第3部 レオ・シュトラウスのスピノザ解釈の批判的検討─『スピノザの宗教批判』(1930年)第9章「国家と宗教の社会的機能」の注釈的研究

 第1部では、フロイトがスピノザ哲学から受けた影響と両者の思想内容じたいの比較研究(コナトゥスとリビドー、無意識、決定論)を行っている。そこではあまり知られていないフロイトのスピノザ書簡、つまりフロイトが10代の頃に親友に書いた書簡や後年家族へ宛てた書簡に含まれるスピノザへの言及も含めて、フロイトの8通のスピノザ書簡と2著作におけるスピノザ言及を詳細に分析している。なお第1部で本書全体の半分の分量(310頁)。
 第2部では、現代の政治思想とスピノザの関係について論じている。ネグリ(=ハート)がスピノザ哲学から大きな影響を受けていることはよく知られている。この第2部では、ネグリがスピノザ哲学のどこから影響を受けたのかという問題と、彼が強引な独自の解釈を行ってしまっている問題を共に考究している。またこの第2部では、現代の「現実主義国際政治学」の理論家達が、実はスピノザから大きな影響を受けていたという研究やドゥルーズのスピノザ解釈についての予備的研究も併せて行っている。
 第3部では、レオ・シュトラウスの処女作『スピノザの宗教批判』(1930年)の第9章「国家と宗教の社会的機能」を注釈的に研究している。シュトラウスもスピノザから大きな影響を受けたことが広く知られているが、彼のスピノザ論として最も纏まった内容を成している—というよりも彼の唯一のスピノザ政治哲学論と言っていい―この第9章を、スピノザ研究の立場から厳密かつ詳細に分析・研究するということがこれまでに行われなかった。シュトラウスのような独特の著述スタイルとそれと連動した思想を採る思想家の場合、からその思想を見て論じるのではなく、そのテクストを一言一句揺るがせにせず、批判的視点から丁寧に注釈(コメンタール)することによってしか、そのスピノザ解釈の真偽も、そこに見え隠れする思想家自身の真意も見えてこないという観点から、まずシュトラウスのテクストの拙訳を独立引用として掲げ、続いてその引用内容に対する私の注釈(コメンタール)を行うという作業を繰り返し行っている。

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