ウクライナ侵略戦争~世界秩序の危機~
『世界』編集部 著
内容
目次
それでも向き合うために――単純化を避けながら……師岡カリーマ・エルサムニー(文筆家) 小柄なサイコパス男の大きな影……島田雅彦(小説家) 私の人生に戦争があるとは――キエフのある一家のいま……吉田由布子(市民運動家) Ⅰ 今、何が起こっているのか 〈ルポ〉空爆下キエフの10日間……尾崎孝史(写真家) 〈緊急座談会〉この戦争はどこから来て、どこへ行くのか――秩序の構造と変容 宇山智彦(北海道大学)、大串 敦(慶應義塾大学)、加藤美保子(広島市立大学)、服部倫卓(NIS経済研究所)、前田弘毅(東京都立大学) 〈事態の全貌〉未完の国民、コンテスタブルな国家――ロシア・ウクライナ戦争の背景……松里公孝(東京大学) 〈プーチンの誤算〉軍事的合理性と政治的超越――戦史と用兵思想から考える……大木 毅(軍事史家) Ⅱ グローバルな危機の実相 〈マイダン革命という転機〉続…誰にウクライナが救えるか――最悪の戦争の暁に……西谷公明(エコノミスト) 〈国際法の視点〉ウクライナ戦争における武力行使の規制と国際法の役割……酒井啓亘(京都大学) 〈経済制裁は効くか〉強力対ロ制裁で世界経済はどうなるか……小田健(ジャーナリスト) 〈歴史をめぐる闘争〉「紛争化させられる過去」再論――記憶の戦争から軍事侵攻への飛躍について……橋本伸也(関西学院大学) 〈EUの変容〉NATOの変貌とエスカレーション・リスク……広瀬佳一(防衛大学校) 〈ロシア人はどう見ているか〉世論調査からみるロシア国民の意識――社会人口学の視点から……皆川友香(上智大学) 〈脱炭素という課題〉ウクライナ侵攻から考えるエネルギー安全保障……高橋 洋(都留文科大学) 〈原発というリスク〉ピース・フォー・アトムズ……佐藤 暁(原子力情報コンサルタント) 〈問題提起〉戦争を終わらせるために――人道上の危機と国際関係の危機……平和構想研究会 Ⅲ ヒューマニズムという原点へ 〈戦下に届ける学知と言葉〉戦禍に社会科学はなにができるか――エカテリーナ・シュリマン講演集……エカテリーナ・シュリマン(政治学者)、訳・解説=奈倉有里 〈弾圧の実相〉ロシア芸術における抑圧と分断――演劇界を中心に……伊藤 愉(明治大学) 〈芸術家の言葉 作品と表現〉戦争と美術――ウクライナとロシアのアーティストの状況……鴻野わか菜(早稲田大学) 〈何と連帯するのか〉ウクライナと第三次世界大戦……スラヴォイ・ジジェク(哲学者)、訳・解説=片岡大右 〈資料と解説〉異なる視点――第三世界とウクライナ危機……栗田禎子(千葉大学) 関連年表