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社会科教育のリバイバルへの途~社会への扉を拓く「地域」教材開発~
原宏史,
大西慎也,
伊藤貴啓,
髙田準一郎,
鈴木正行,
服部 太,
月岡正明,
橋本隆生,
神野幸隆,
酒井喜八郎,
土井謙次,
山城貴彦,
大和田俊,
村尾有里子
著
伊藤裕康
編
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在庫状況
お取り寄せ
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お届け予定日
10日間
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価格
\2,420(税込)
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発行年月 |
2022年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
4p,260p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/教育学/教科教育学 |
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ISBN |
9784780609608 |
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商品コード |
1034494191 |
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NDC分類 |
375.3 |
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基本件名 |
社会科 |
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本の性格 |
実務向け |
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新刊案内掲載月 |
2022年05月4週 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034494191 |
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著者紹介
原宏史(著者):東海学園大学教育学部 教授
大西慎也(著者):京都ノートルダム女子大学現代人間学部 准教授
伊藤貴啓(著者):愛知教育大学教育学部 教授
髙田準一郎(著者):岐阜聖徳学園大学教育学部 教授
鈴木正行(著者):香川大学教育学部 教授
服部 太(著者):大阪青山大学子ども教育学部 准教授
月岡正明(著者):青山学院大学教育人間科学部 特任教授
橋本隆生(著者):共栄大学教育学部 講師
神野幸隆(著者):香川大学教育学部 准教授
酒井喜八郎(著者):南九州大学人間発達学部 講師
土井謙次(著者):名古屋芸術大学教育学部 准教授
山城貴彦(著者):善通寺市立東中学校 教頭
大和田俊(著者):香川県教育委員会事務局義務教育課 指導主事
村尾有里子(著者):香川県さぬき市立さぬき南中学校 教諭
伊藤裕康(編者):文教大学教育学部 教授
内容
「本書の読み方・活用法」より
学部時代の教科書を度々紐解く教員は少ないだろう。教職に就いた時,既に手元にないことさえあるかもしれない。本書は,社会科教員をめざす者はいうに及ばず,初任者や中堅にも益するものになっている。末永く活用してもらうため,本書の読み方・活用法を述べる。
キリスト教の「原罪」という考えを知っているか。元来,的外れを意味し,神に向かいあえず向かう方向がずれていることを指す。如何に良い授業をしたいと努めても,向かう方向が社会科の本質からずれれば,「罪」つくりをしているだけかもしれない。教育観の大切さに気づかない中堅教員はいる。「汝の若き日に創り主を覚えよ。」の如く,若き日に「観」の大切さを覚えるため,設問を適宜設け「社会科とは如何なる教科か」を学ぶよう工夫した第I部第1章と第2章に真剣に取り組んでほしい。次に,第II部第1章1で,「教育内容」と「教材」を峻別して授業を行う大切さを学ぼう。
学習指導要領読解法を述べたコラム1と3から,学習指導要領理解を深めてほしい。章は設けないが,指導案作成は第II部第1章2でふれている。指導案検討を行う第III部第3章5から指導案と授業のあり方のヒントも得てほしい。さらに,第III部掲載の指導案も参考になる。
授業づくりのヒントを得たい教職に就き間がない教員は,スタンダードな社会科教育法の教科書にはないさまざまな社会科教育実践を掲載した第III部を読まれるとよい。これらの実践は簡単にはできないとしても,参考になる点が多いはずである。これらの実践は,行く手を照らす灯台のように,力量を高めた先の実践像を垣間見せてくれることであろう。だが,未だ「教育内容」と「教材」を峻別して授業づくりをする大切さを理解していないなら,まず,第II部第1章1を読んでほしい。そろそろ「地域」教材開発もしてみたいと思うなら,まず第I部第2章を読み,社会科における「地域」学習の「意味」を確認したい。その後に,第II部の各章を読むと,「地域」教材開発の際のヒントが見つかるはずである。
社会科授業づくりの専門的力量をつけたい中堅教員は,第II部を読んでほしい。「地域」教材開発に係わるさまざまな知見を獲得することができる。社会科授業づくりのヒントを得たいなら,自分ならこうすると代案を考えつつ第III部を読むと,学びも多いはずである。また,時代を拓く今後の社会科教育実践をしたいと思うならば,第I部を読み,今自分たちはどこにいて,どこへ向かおうとするのか立ち位置を確認してほしい。進むべき方向を考えるヒントが見いだせよう。子どもの成長を踏まえ,実践を長いスパンで考える際は,第III部第2章が役立つ。その際は,【コラム8】を読んでから第III部第2章を読んでほしい。
適宜配置したコラムは,コーヒーブレイクも兼ね,本コラムのように本書への誘いをしたり,「地域」教材開発上の有益な知見や社会科授業づくりの有益な情報を提供する。コラムも充分活用し,社会科教育のリバイバルを図ってほしい。