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ソーシャルメディア・プリズム~SNSはなぜヒトを過激にするのか?~

クリス・ベイル  著

松井信彦  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \3,740(税込)         
発行年月 2022年06月
出版社/提供元
みすず書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 173p,56p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/理工学/情報学/情報学一般・その他
ISBN 9784622090830
商品コード 1034552874
NDC分類 007.3
基本件名 情報と社会
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年07月2週
書評掲載誌 日本経済新聞 2022/08/06
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034552874

著者紹介

クリス・ベイル(著者):(Chris Bail)
デューク大学社会学および公共政策教授。同大の分極化研究所(Polarization Lab)所長。研究分野は政治的部族主義、過激主義、社会心理学。ソーシャルメディアのデータを、計算社会科学の手法を用いて研究している。Science、Nature、New York Timesなどに寄稿。2015年の前著Terrified: How Anti-Muslim Fringe Organizations Became Mainstreamは多くの賞を受賞した。
松井信彦(翻訳):(まつい・のぶひこ)
翻訳家。訳書 ローブ『オウムアムアは地球人を見たか?』(早川書房、2022)ラッセル『AI新生』(みすず書房、2021)ミーオドヴニク『Liquid 液体』(2021)プレストン『合成テクノロジーが世界をつくり変える』(以上インターシフト、2020)ほか。

内容

「本書は、データに基づく解決策が私たちを崖っぷちから救い出してくれるという希望を与えてくれる」
J・ゴルベック(『サイエンス』誌)

「エコーチェンバーが作用しているという仮説に、スマートかつ魅力的に挑戦している」
F・ブルニ(『ニューヨーク・タイムズ』紙)

「ベイルによる発見は、社会の成り立ちについての興味深い結論を教えてくれる」
N・ヘラー(『ニューヨーカー』誌)

「われわれのチームは、何千何万というソーシャルメディア・ユーザーの複数年にわたる行動を記述した億単位のデータポイントを収集してきた。自動化されたアカウントを使って新実験を行ったり、外国による誤情報キャンペーンが与える影響について先駆けとなる調査を実施したりしてきた」
「その真実とは、ソーシャルメディアにおける政治的部族主義の根本原因が私たち自身の心の奥底にあることだ。社会的孤立が進む時代において、ソーシャルメディアは私たちが自身を——そして互いを——理解するために使う最重要ツールのひとつになってきた。私たちがソーシャルメディアにやみつきなのは、人間に生得的な行動、すなわち、さまざまなバージョンの自己を呈示しては、他人がどう思うかをうかがい、それに応じてアイデンティティーを手直しするという行動を手助けしてくれるからである。ソーシャルメディアは、各自のアイデンティティーを屈折させるプリズムなのだ——それによって私たちは、互いについて、そして自分についての理解をゆがめられてしまう」(本文より)
計算社会科学Computational Social Scienceの最先端を走る研究者が、政治的分極化への処方箋を提示する。

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