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フランス革命史~自由か死か~

ピーター・マクフィー  著

永見 瑞木, 安藤 裕介  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \5,280(税込)         
発行年月 2022年06月
出版社/提供元
白水社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 497p,98p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/歴史学/フランス史
ISBN 9784560098950
商品コード 1034554632
NDC分類 235.06
基本件名 フランス革命(1789〜1799)
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年08月1週
書評掲載誌 朝日新聞 2022/08/27
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034554632

著者紹介

ピーター・マクフィー(著者):豪メルボルン大学大学院修了、専門はフランス革命史。母校で長きにわたって教鞭を執るとともに、フランス革命史研究を世界的にリードしてきた。本書のほか『ロペスピエール』も小社から刊行。
永見 瑞木(翻訳):大阪公立大学法学部准教授。専門は政治学・政治思想史。『コンドルセと〈光〉の世紀』(白水社)他。
安藤 裕介(翻訳):立教大学法学部准教授。専門は政治学・政治思想史。『商業・専制・世論』(創文社)他。

内容

革命は終わったのか?

 1789年以降、フランスの革命家たちは人民主権、国民統合、そして市民的平等の諸原理に基づいて自分たちの世界を再建しようと努めた。それは、絶対王政と身分特権、地方特権に彩られた王国において、途轍もない挑戦だった。
 本書は、なぜ革命が起きたのか? また革命は誰にとってのものだったのか? そして革命が残した遺産はなにか? 世界的権威が描き切った「全史」である。
 これまでの革命史は、革命は純粋にパリのものであり、それに反抗し、敵対心を募らせる農村に押し付けられたものであるかのように描かれてきた。パリが革命を起こし、地方がそれに反応した、というわけだ。
 本書は、対照的に、パリ対地方という図式を超えて、人々の主体的選択という側面を重視している。革命は嵐のように人々を翻弄したのではなく、一人ひとりが自ら選び取った出来事だったのだ。
 「革命は終わった」――。1789年以降、何度もこう繰り返されてきた。ナポレオンもフランソワ・フュレもそう宣言してきた。しかし本書によれば、革命は「決して終わらない」。世界史の転換点と一人ひとりの決断に寄り添った革命史の決定版!