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アンネ・フランクはひとりじゃなかった~アムステルダムの小さな広場1933-1945~

リアン・フェルフーフェン  著

水島治郎, 佐藤弘幸  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \4,620(税込)         
発行年月 2022年06月
出版社/提供元
みすず書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 6p,365p,35p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/国際関係論
ISBN 9784622090908
商品コード 1034592025
NDC分類 316.88
基本件名 ユダヤ人(オランダ在留)-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年07月4週
書評掲載誌 読売新聞 2022/07/17、産経新聞 2022/07/24、日本経済新聞 2022/07/30
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034592025

著者紹介

リアン・フェルフーフェン(著者):(Rian Verhoeven)
アムステルダム自由大学で歴史学を専攻。アンネ・フランク・ハウスや第二次世界大戦関係の組織に20年以上勤務し、アンネ・フランク、第二次大戦関連の研究をおこなう。著書、Anne Frank beyond the Diary(共著)は、ALA Notable Book、A YALSA Best Book for Young Adultsなどに選定される。2003年以来、本書の舞台であるメルウェーデ広場に住む。
水島治郎(翻訳):(みずしま・じろう)
東京大学教養学部卒業。1999年、東京大学大学院法学政治研究科博士課程修了。甲南大学法学部助教授などを経て、現在 千葉大学大学院社会科学研究院教授。専攻はオランダ政治史、ヨーロッパ政治史、比較政治。著書 『反転する福祉国家:オランダモデルの光と影』(岩波書店、2012、第15回損保ジャパン記念財団賞)、『ポピュリズムとは何か:民主主義の敵か、改革の希望か』(中公新書、2016、第38回石橋湛山賞)、『ポピュリズムという挑戦:岐路に立つ現代デモクラシー』(編著、岩波書店、2020)、『アフターコロナの公正社会:学際的探究の最前線』(共編著、明石書店、2022)、他に共著・編著多数。
佐藤弘幸(翻訳):(さとう・ひろゆき)
東京外国語大学卒業。1971年、一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京外国語大学教授を経て、同大学名誉教授。専攻はオランダ語、オランダ史。著書 『図説 オランダの歴史 改訂新版(フクロウの本)』(河出書房新社、2019)、『西欧低地諸邦毛織物工業史:技術革新と品質管理の経済史』(日本経済評論社、2007)、『ニューエクスプレスプラス オランダ語』(共著、白水社、2019)。翻訳 ムルタトゥーリ『マックス・ハーフェラール:もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売』(めこん、2003)他。

内容

ヒトラーが政権を掌握した1933年、アンネの母親エーディトは、母国ドイツからアムステルダムに家探しにやってきた。物語はここから始まる。
ドイツは1940年にオランダを占領、そしてフランク一家が隠れ家に消えるのはその2年後だ。しかし潜伏までの約8年間、アンネは家の前のメルウェーデ広場を親友たちと「少女ギャング」よろしく闊歩し、小さな子供たちの世話をやき、隣人たちと豊かな時間を過ごしていた。
一方、アンネの親友たちとその家族はどうなったか。外国に脱出する一家もあったが、大半は拘束され、収容所に送られた。
著者は、この広場でかつてくり広げられたユダヤ人住民の日常、祭り、迫害、密告、抵抗の一部始終を、元住民へのインタビューや史料の渉猟から再現する。大きな歴史を反映した、小さなコミュニティの物語だ。

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