内容
情報と金融をコントロールする隠されたアルゴリズム
シリコンバレーやウォールストリートの企業は、われわれが毎日仕事やインターネットで残す痕跡という「点」をひそかに線で結んで、われわれの行動を描き出そうとしている。そうして蓄積されたデータ、描きだされた「肖像」はいまや信じられないくらい詳細なものとなり、もはや人権を侵害する水準に達している。「点」を結びつけるのは誰で、どのような企業がこの情報を利用しているのか? 本書は、大企業が利益を求める過程において、いかにインターネットの中の「ブラックボックス」が乱用されているかを明るみに出し、それらを統御する方法を示す。透明性を要求することは、第一段階に過ぎない。大企業による重要な決定は、公正かつ公平で、批判に開かれていなくてはならないのだ。シリコンバレーもウォールストリートも、彼らが他人に押しつけている説明責任を、自分たちも果たす必要があるのだ。