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ひとつの心とひとつの世界~越境するユング心理学~

マリー・スタイン  著

大塚紳一郎  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \4,620(税込)         
発行年月 2022年07月
出版社/提供元
みすず書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 8p,326p,36p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/心理学/精神分析
ISBN 9784622095156
商品コード 1034706977
NDC分類 146.15
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年08月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034706977

著者紹介

マリー・スタイン(著者):(Murray Stein)1943-。アメリカのユング派分析家。イェール大学、チューリッヒ・ユング研究所、シカゴ大学で学ぶ。シカゴのユング研究所で20年にわたり教育分析家を勤める。2003年以来スイスに住み、現在はISAP(International School of Analytical Psychology, Zürich)の訓練分析家・スーパーバイザー。2001-2004年、IAAP(International Association for Analytical Psychology)会長、2008-2012年ISAP(Zürich)所長。著書にJung's Map of the Soul: An Introduction(1998 ; 『ユング 心の地図』青土社 1999)、 Map of the Soul - 7(共著 2019 ; 『BTS、ユング、こころの地図』創元社 2022)ほか多数。
大塚紳一郎(翻訳):(おおつか・しんいちろう)1980年、東京都に生まれる。公認心理師。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大塚プラクシス主宰。訳書 ランク『出生外傷』メツル/カークランド編『不健康は悪なのか』ユング『ユング 夢分析論』『心理療法の実践』『分析心理学セミナー』(いずれも共訳)チェインバーズ『心理学の7つの大罪』マーシュ『医師が死を語るとき』(以上 みすず書房)フェレンツィ『精神分析への最後の貢献』(共訳 岩崎学術出版社)。

内容

「人間は未完成であり、方向性や運命を選択するかなりの自由を所持している。だからこそ、人間には目指すべきモデルや追求すべき目標が必要だ。文化、宗教、哲学などはその指針となるイメージを提供する。ユング心理学もそうだというのが私の主張である」

かつて、心と世界はひとつだった。しかし近代化とともに、西洋の啓蒙主義によって自己と他者、内なるものと外なるもの、「わたし」と「あなた」は隔てられ、私たちの心と世界は分断されてしまった。
ユングはその切り離された心と世界を越境する術を、さらにはもう一度結合する術をも探究していた。シンクロニシティ・変容・個性化という本書を通底する要素をみれば、ユング心理学がけっして心理療法の技法としてのみ発展を遂げてきたのではないことが、鮮やかに実感されるだろう。
貧困、環境問題、そして全世界を巻き込みつつある暴力……。いま、ふたたび心と世界をひとつにするには――他者を自己のように思いやるには――私たちに何が必要か? 災害やテロリズムなど現代的なトピックに触れながら文化を超えて世界をとらえる、ユング派分析家の国際的リーダーによる最新論集。

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