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女性参政権運動家エメリン・パンクハースト~弱者と女性と平等のために~

ポーラ・バートリー  著

山本 博子  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \3,960(税込)         
発行年月 2022年08月
出版社/提供元
彩流社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 297p,41p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/概論・参考図書
ISBN 9784779128479
商品コード 1034752534
NDC分類 289.3
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年10月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034752534

著者紹介

ポーラ・バートリー(著者):PAULA BARTLEY.
元、イギリスのウルヴァーハンプトン大学(University of Wolverhampton)シニア・レェクチャラー(歴史)。専門:女性史、特に、女性参政権。

山本 博子(翻訳):元國學院大学栃木短期大学教授、専門:イギリス文学、女性史、演劇。
訳書に『老いの泉 上・下』(ベティ・フリーダン 著、山本博子、寺沢恵美子訳、西村書店、1995年)、『更年期の真実』(ジャーメイン・グリア 著、寺澤恵美子、山本博子訳、パンドラ発行、現代書館発売、2005年)があり、
論文に
「バーナード・ショー作『ウォレン夫人の職業』の「序文」を読む」(国学院大学栃木短期大学紀要 49、2014年)、
「イギリス女性参政権運動と演劇--「女優参政権同盟」(Actresses' Franchise League)の結成と活動」(国学院大学栃木短期大学紀要 42、2007年)などがある。

内容

イギリス女性参政権運動、サフラジェットの指導者の全貌!

本書は、19世紀後半から20世紀の世界恐慌の直前まで“弱者と女性と平等”を求めて闘い続けた女性の評伝である。パンクハーストは、自由党を皮切りに社会主義思想に共鳴しながら女性参政権獲得運動を始める。既成政党や既成女性組織に飽きたらず、独自に女性社会政治
同盟を組織し、過激な実力闘争を実行、逮捕後にハンガーストライキを展開、政権に圧力をかけ続けた。しかし、第一次世界大戦が始まると、大英帝国のために国家協力を始め、戦後は保守党に入って活動して行く。政治的信念を貫く過激派だったのか、それとも如才ない変節者でしかなかったのか、毀誉褒貶に晒されながら、信念を持ち生き続けた希有の女性参政権運動家の全貌を描く。

【主な目次】
口 絵
序文──政治よりも信念
・文献資料の紹介 ・テーマと内容
第Ⅰ部 政治的助走期間 1858─1903年
第1章 形成期 1858─ 80年
・家系  ・初期の政治的影響  ・リチャード・パンクハースト
第2章 自由党時代 1880─94年
・妻と母 ・仕事  ・選挙運動 ・女性の権利と参政権
・女性参政権連合(Women’s Franchise League, WFrL)
第3章 独立労働党時代(ILP) 1894─ 1903年
・救貧法に対する取り組み ・知的障害者の保護
・高齢者の保護 ・失業者の救済 ・1895年の総選挙
・戦闘的戦術(ミリタンシー)へ──ボガート・ホール・クラフの集会
・リチャード・パンクハーストの死 ・教育
第Ⅱ部 サフラジェットの全貌 1903─14年
第4章 サフラジェットの始まり 1903─ 07年
・なぜエメリン・パンクハーストは参政権を望んだのか
・戦闘的戦術(ミリタンシー)へ向かって ・合法的戦闘的戦術(ミリタンシー)
・戦術的投票・選挙政策と実践 ・断念
第5章 行動と言葉 1908─ 09年
・逮捕、裁判、投獄  ・選挙運動 ・穏やかな抗議
第6章 言葉ではなく行動を 1910─12年
・政治との関わり ・平和的啓蒙宣伝活動
・調停法案の頓挫 ・1912年の投獄体験
・戦闘的戦術(ミリタンシー)に対する反応
第7章 戦闘的戦術(ミリタンシー)の最盛期 1913─14年
・戦闘的戦術(ミリタンシー) ・投獄と「猫とねずみ条例」 
・逮捕の手を逃れて
第8章 国際的な資金調達 1909─13年
・カナダ講演旅行 1909年 ・アメリカ講演旅行 1911年
・カナダ講演旅行再び 1911年 ・訪米 1913年

目次