漢字の成り立ち図鑑~教養 雑学~
内容
目次
◇ 漢字の成り立ちを知るうえで欠かせない基本知識 <一章> ものの見た目から生まれた象形文字の成り立ち 【自】 正面から見た鼻の形を表している 【月】 もとになっているのは満月ではなく三日月 【止】 踏みとどまった足跡の形から誕生 【巣】 鳥の巣の中で親を待つ健気な雛鳥の様子 【妻】 結婚式の美しい女性の晴れ姿 ほか コラム: 実体のないものを示すため、点や線が使われた <二章> 別々の漢字を組み合わせた「会意文字」 【光】 「人」の上に「火」で「あかるい」さま 【軍】 戦車で敵を包囲する戦法が起源 【森】 物事が多くあるさまを生い茂る木で表現 【縺】 糸がこんがらがって解けなくなった状態 【躾】 ふたつの言葉の音の混同が起源 ほか コラム: 部首が音を見分けるヒントになる形声文字 <三章> 現在のイメージとはかけ離れた成り立ちを持つ漢字 【保】 産着姿の赤ん坊を背負う大人の姿 【申】 空を走るジグザグの稲妻 【器】 重要なものが入った器を番犬が守る姿 【政】 力によって庶民を強制して正すこと 【愛】 後ろ髪を引かれる思いを持った人の姿 ほか コラム: 人の繊細な感情が多様な漢字を生み出した <四章> 成り立ちを知ると怖くなる漢字 【県】 生首を逆さにぶら下げた形 【流】 生まれたばかりの赤ん坊を川に流す 【央】 国の真ん中に佇む人間の姿 【了】 両腕を切り落とされたむごい子どもの姿 【義】 生贄の羊をノコギリで切る様子 ほか コラム: 漢字で表した外国語の単位 <五章> 対になるふたつの漢字の成り立ち 【公・私】 田植えや稲刈りの様子が起源 【本・末】 木の形から生まれた根元と端を表す文字 【強・弱】 米を食べる虫と飾りがついた弓 【高・低】 建物の見た目と人の動作が由来 【貧・豊】 お金と供え物に関係している ほか コラム: 動物の毛皮を表す「皮」「革」の使い分け <六章> 日本古代の生活・思想が読み解ける漢字 【主】 神聖な火を表す文字が一家の“あるじ”に 【尊】 神様に酒を捧げて敬う姿から生まれた 【楽】 神楽で使う鈴が転じて「たのしい」になった 【省】 目の役割から生まれ政治に関わる文字に 【家】 人の住む場所でなく祖先を祀る場所 ほか コラム: 偶然形が似てしまった紛らわしい三つの部首 ◇ 参考文献