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年収443万円~安すぎる国の絶望的な生活~(講談社現代新書 2684)

小林 美希  著

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価格 \968(税込)         
発行年月 2022年11月
出版社/提供元
講談社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 219p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/労働経済・人口
ISBN 9784065299289
商品コード 1035485752
NDC分類 366.021
基本件名 労働問題-日本
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年12月4週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035485752

著者紹介

小林 美希(著者):1975年茨城県生まれ。水戸第一高校、神戸大学法学部卒業後、株式新聞社、毎日新聞社「エコノミスト」編集部記者を経て、2007年よりフリーのジャーナリスト。就職氷河期世代の雇用、結婚・出産・育児と就業継続などの問題を中心に活躍。2013年、「「子供を産ませない社会」の構造とマタニティハラスメントに関する一連の報道」で貧困ジャーナリズム賞受賞。『ルポ 正社員になりたい』(影書房、2007年度日本労働ペンクラブ賞受賞)、『ルポ 保育崩壊』『ルポ 看護の質』(岩波書店)、『ルポ 産ませない社会』(河出書房新社)、『ルポ 母子家庭』(筑摩書房)、『夫に死んでほしい妻たち』(朝日新聞出版)、『ルポ 中年フリーター』(NHK出版)など著書多数。

内容

平均年収443万円――これでは“普通”に暮らすことができない国になってしまった。ジャーナリストが取材してわかった「厳しすぎる現実」。

昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、子どもの教育費がとにかく心配……

「中間層」が完全崩壊した日本社会の「本当の危機」とは?

【目次】
第1部 平均年収でもつらいよ
●毎月10万円の赤字、何もできない「中流以下」を生きる
神奈川県・48歳・会社員・年収520万円
●「私は下のほうで生きている」コンビニは行かず、クーラーもつけない生活
東京都・35歳・自治体職員・年収348万円(世帯年収1000万円)
●不妊治療に対する経済的不安……「リーマン氷河期世代」の憂鬱
北陸地方・33歳・電車運転士・年収450万円(世帯収入900万円)
●教育費がとにかく心配……昼食は500円以内、時給で働く正社員
東京都・44歳・会社員・年収260万円(世帯年収1000万円)
●3人の子育てをしながら月13回夜勤をこなす看護師の激務
北陸地方・42歳・看護師・年収670万円(世帯年収1300万円)
●夫婦で手取り65万円、「ウーバーイーツ」の副業でちょっとした贅沢を実現
東京都・41歳・倉庫管理・年収660万円+副業(世帯年収約1500万円)

第2部 平均年収以下はもっとつらいよ
●月収9万円シングルマザー、永遠のような絶望を経験した先の「夢」
東海地方・41歳・秘書・年収120万円
●子どもに知的障がい、借金地獄……マクドナルドにも行けないヘルパーの苦境
茨城県・38歳・介護ヘルパー・年収48万円(世帯年収400万円)
●コロナ失業…1個80円のたまねぎは買わない、子どもの習い事が悩みの種
北海道・29歳・清掃員・年収180万円(世帯年収540万円)
●共働きでも収支トントン、賃金と仕事量が見合わない保育士
東京都・40歳・保育士・年収300万円(世帯年収700万円)
●何もかも疲れた…認知症の母との地獄のような日常を生きる非常勤講師
埼玉県・56歳・大学の非常勤講師・年収200万円

第3部 この30年、日本社会に何が起きたのか?
「中間層が崩壊すれば、日本は沈没する」/「中流」という意識の低下/こうして「格差」は生まれた/働く人は何を求めているのか?/諦めムード、そして安楽死を望む人も/「非正規」という言葉はなくなったのか/世界から完全に取り残された日本……ほか

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