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デジタル時代のアーカイブ系譜学

加藤諭, 宮本隆史  編
柳与志夫  監修
在庫状況 有り  僅少 お届け予定日 3~4日 
価格 \4,620(税込)         
発行年月 2022年12月
出版社/提供元
みすず書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 257p,11p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/理工学/情報学/情報学一般・その他
ISBN 9784622095552
商品コード 1035485760
NDC分類 007.5
基本件名 デジタルアーカイブ
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年01月2週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035485760

著者紹介

加藤諭(編者):(かとう・さとし)
東北大学学術資源研究公開センター史料館准教授。歴史学・アーカイブズ学・デジタルアーカイブ。1978年生まれ。博士(文学)。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。主要業績 吉葉恭行・本村昌文との共編著『帝国大学における研究者の知的基盤――東北帝国大学を中心として-』(こぶし書房、2020年)、『大学アーカイブズの成立と展開――公文書管理と国立大学』(吉川弘文館、2019年)、『戦前期日本における百貨店』(清文堂、2019年)。
宮本隆史(編者):(みやもと・たかし)
大阪大学大学院人文学研究科助教。歴史学・南アジア史・デジタルアーカイブ。1979年生まれ。修士(学術)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。主要業績「批評するアーカイブ――カビール・プロジェクトとウェブサイト「驚異の街」」(『言語文化研究』48、2022年、153-173頁)、“Excavating Memories Through HTML: The Internet and the Personal Archive of Maekawa Toshiyuki”(Waseda RILAS Journal 6 (October 2018): 553-559)、“Convict Labor and Its Commemoration: the Mitsui Miike Coal Mine Experience”(The Asia-Pacific Journal: Japan Focus 15, issue 1, no. 3 (January 2017))。
柳与志夫(監修):(やなぎ・よしお)
東京大学大学院情報学環特任教授。デジタルアーカイブ論。1954年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。主要業績『デジタルアーカイブの理論と政策――デジタル文化資源の活用に向けて』(勁草書房、2020年、デジタルアーカイブ学会第3回学会賞学術賞(著書)受賞)、『文化情報資源と図書館経営――新たな政策論をめざして』(勁草書房、2015年)、『図書館制度・経営論』(学文社、2013年)。

内容

〈本書を通じて目指したのは、なんらかの本質を持つようなアーカイブなるものが自己実現するという進歩史観的な歴史像を提示することではない。むしろ、雑多な思想や制作や営為が合流した結果として、わたしたちが現在のデジタル時代のアーカイブを想像できるようになっていることを示そうとした。複雑なアーカイブという現象を、単純化したモデルとして提示するのではなく、むしろ個々の事例に即して解像度を上げて理解しようと試みたのである〉

デジタルアーカイブの定義の変遷から、文書をデジタル化する意味と問題、保存と活用の現状、博物館・図書館・文書館を貫く効用と課題、自治体史や研究者資料における役割、サブカルやユーチューブと著作権問題、複製技術の歴史など、気鋭の研究者11名による論考を収録。デジタル時代の今日において「アーカイブ」と呼ばれるものに合流してきたさまざまな系譜を歴史的に明らかにするとともに、それが社会に作用する仕方の見取り図の全貌を示す。

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