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「表現の不自由展」で何があったのか

井澤 宏明, 臺 宏士  著

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価格 \2,640(税込)         
発行年月 2022年11月
出版社/提供元
緑風出版
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 277p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/美術理論・美術史
ISBN 9784846122164
商品コード 1035500682
NDC分類 706.9
基本件名 美術展覧会
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年12月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035500682

著者紹介

井澤 宏明(著者):井澤宏明(いざわ ひろあき)ジャーナリスト。岐阜県生まれ。同志社大学卒。1993年から読売新聞記者、2012年フリーに。
寄稿した記事に『住民を危機にさらすリニア中央新幹線 水源地を貫く中央アルプストンネル』『特集 持続不可能なリニア新幹線 連鎖する事故に滲むJR東海の焦り』(以上、週刊金曜日)、『名古屋城構想、早くも落城寸前 河村たかし名古屋市長「全員切腹」発言の自縄自縛』(サンデー毎日)など。
映像作品に『リニアが来るまち』『リニア新幹線でいま何が起きているか?─現地報告』(以上、Our Planet-TV)。リニア中央新幹線の建設問題を継続して取材し、書籍化を予定している。
臺 宏士(著者):臺 宏士(だい ひろし) ライター、メディア総合研究所の機関誌『放送レポート』編集委員、特定非営利活動法人報道実務家フォーラム副理事長、新聞労連ジャーナリズム大賞選考委員。1990年毎日新聞社入社、2014年フリーに。
著書に『報道圧力 官邸 VS 望月衣塑子』『アベノメディアに抗う』『危ない住基ネット』(いずれも緑風出版)、共著に『メディア、お前は戦っているのか メディア批評2008-2018』(岩波書店、著者の「神保太郎」は共同筆名)『エロスと「わいせつ」のあいだ 表現と規制の戦後攻防史』(朝日新書)など。20年春から「メディアウオッチ」(週刊金曜日)を連載。

内容

「ガソリン携行缶持って館へおじゃますんで~」──。2019年8月、愛知県で開幕したばかりの国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」事務局にこの脅迫ファクスが送り付けられた。憎悪の矛先となったのは、「慰安婦」を象徴した「平和の少女像」だった。
 旧日本軍の「慰安婦」制度や軍国主義下での天皇制、朝鮮人強制連行といった歴史認識の問題と絡んだ、メッセージ性のある作品の展示は近年、公立の美術館などでの展示が難しくなっている。過去に展示を拒まれたり、撤去されたりした作品を一堂に展示するという挑戦的な狙いの「表現の不自由展・その後」の中止は、こうした流れの中にあった。
 本書は、「表現の不自由展・その後」をはじめ、2021年7月の「名古屋展」と「大阪展」、そして、22年4月の「東京展」など「表現の不自由展」をめぐる出来事の取材記録であり、表現の自由とは何かを考える。

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