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絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか~空間の絵本学~

矢野 智司, 佐々木 美砂  著

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価格 \3,080(税込)         
発行年月 2023年02月
出版社/提供元
勁草書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 9p,304p,21p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/彫刻・絵画
ISBN 9784326852000
商品コード 1035700818
NDC分類 726.601
基本件名 絵本
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年03月4週
書評掲載誌 日本経済新聞 2023/04/08
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035700818

著者紹介

矢野 智司(著者):矢野 智司(やの さとじ) 現在、佛教大学教育学部教授、京都大学名誉教授。京都大学教育学研究科博士課程中退、教育学博士。『動物絵本をめぐる冒険――動物― 人間学のレッスン』(勁草書房、2002年)、『大人が子どもにおくりとどける40の物語――自己形成のためのレッスン』(ミネルヴァ書房、2014)、『幼児理解の現象学――メディアが開く子どもの生命世界』(萌文書林、2014年)、『京都学派と自覚の教育学――篠原助市・長田新・木村素衛から戦後教育学まで』(勁草書房、2021年)。
佐々木 美砂(著者):佐々木 美砂(ささき みさ)高崎市立図書館図書館司書をへて現在は絵本研究者。梅花女子大学大学院文学研究科児童文学専攻修士課程修了。「絵本の楽しさの一考察――幼児向き『積み木型絵本』と『入れ子型絵本』を中心に」三宅興子先生退職記念論文集刊行会編『児童文学研究を拓く――三宅興子先生退職記念論文集』(翰林書房、2007年)、「R. コールデコットのトイブックスにおける出来事性――絵本に出来事を生起させるとはどういうことか(前・後編)」京都大学大学院教育学研究科臨床教育学講座『臨床教育人間学』第9・10巻(2008・2009年)。

内容

絵本で動物たちは次々に出会い、列を作り、塔になり、袋に入り込む。名作を参照し、「空間構成のプロセス」という観点から考察する。

絵本という空間はどのように構成されていくのか。動物たちが塔になり、クライマックスでの崩壊を経て、元の状態へと戻る均衡回復の物語は、積み木の重なりが崩壊するのと同じ知覚体験をもたらす。「空間構成のプロセス」の観点から、絵本特有のパターンを読み解き、絵本が読者にいかなる体験を生みだすのか、人間学をもとに考察する。

目次