KNOWLEDGE WORKER ナレッジワーカー



丸善のおすすめ度

地球時代と平和への思想

堀尾輝久  著

在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \3,199(税込)         
発行年月 2023年01月
出版社/提供元
本の泉社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 469p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/国際関係論
ISBN 9784780722284
商品コード 1035708980
NDC分類 319.8
基本件名 平和
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年02月3週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035708980

著者紹介

堀尾輝久(著者):1933年生まれ。東京大学法学部卒、同人文科学研究科教育学、博士。教育思想史。同大学名誉教授。日本教育学会会長、日本教育法学会会長、総合人間学会会長、日本学術会議会員など歴任。フランス・パルムアカデミー賞受賞。現在、「子どもの権利条約市民・NGOの会」代表、「9条地球憲章の会」代表。著書に『現代教育の思想と構造─国民の教育権と教育の自由の確立のために─』(岩波書店)、対談集『自由な人間主体を求めて』(本の泉社)など。

内容

 ウクライナ戦争、北朝鮮のミサイル連続発射、台湾……それらにかこつけて、9条では平和は守れない、防衛費をGDP比2%に引き上げ、敵基地攻撃能力を持つべきだと喧伝されている。
 果たしてそうなのか。「戦争」の危機に対抗するのは軍備なのか。核戦争と気候変動をも考えると、私たちはいま、まさに人類と地球の危機に立ち会っている。
 どうすればよいのか。本書は、前のめりにならず、あらためて第二次世界大戦以後の歴史をふまえ、国連憲章、日本国憲法の理念を再確認し、今日の時代を〈地球時代〉の視点からとらえ直すことを提起する。

ーーーーー

著者は、第二次世界大戦の終結を転機として、「反ファシズムと人権・民主主義・平和への努力、植民地の解放を求める価値観の転換を基軸とする〈人類と地球の再発見時代・地球時代〉の始まり」と捉える。だがいま、「コロナ禍の広がり、ウクライナ戦争、地球環境の悪化は深刻である」。
このとき拠るべきものは何か。「国連憲章、ユネスコ憲章、核兵器禁止条約、そして平和憲法をこそ生かさなければ日本も世界〈地球〉の未来もない。非戦、非核、非武装、非暴力の〈平和に生きる権利〉こそ豊かに根づかせねばならない。〈戦争と抑圧の文化と教育〉は〈平和と解放の文化と教育〉に変わらなければならない」(本書「まえがき」より)。
鋭い問題意識をもとに研究・分析を重ねてきた著者の強靭な思索がよくうかがわれる力作。
「今こそ地球平和憲章の出番だ、さもなくば世界と地球は終わりだと思う。絶望せず、希望を失わず!」(「あとがき」より)。

目次