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反戦と西洋美術(ちくま新書 1707)

岡田 温司  著

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価格 \990(税込)         
発行年月 2023年02月
出版社/提供元
筑摩書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 200p 図版16p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/彫刻・絵画
ISBN 9784480075291
商品コード 1035770611
NDC分類 723.05
基本件名 戦争画-歴史
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2023年03月3週
書評掲載誌 日本経済新聞 2023/03/25、読売新聞 2023/03/26、産経新聞 2023/04/09
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035770611

著者紹介

岡田 温司(著者):岡田 温司(おかだ・あつし):1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。現在、京都精華大学教授。専門は西洋美術史・思想史。著書『モランディとその時代』(人文書院)で吉田秀和賞、『フロイトのイタリア』(平凡社)で読売文学賞を受賞。ほかに『西洋美術とレイシズム』(ちくまプリマー新書)、『最後の審判』『マグダラのマリア』『天使とは何か』(中公新書)、『グランドツアー』『デスマスク』『黙示録』(岩波新書)など著書多数。

内容

戦争とその表象の関係という古くて新しい問い。17世紀から現代に至る「反戦」のイメージを手がかりに、その倫理的、あるいは政治的な役割について捉え直す。

 ロシアによるウクライナ侵攻を、報道やSNSで目の当たりにして、私たちはあらためて戦争とその表象の関係性という問題を突きつけられている。何が真実か、誰がどんな立場でどんな意図を持ち発信しているのか。勝者の側で描かれた「戦争画」の時代を経て、十七世紀には現代の「反戦」意識に通じる美術の流れが登場する。その後急速に激甚化する戦争の時代を背景に醸成され、雄弁に、あるいは抑制気味にと、その倫理的・感性的・政治的な役割を巡り、揺れる「反戦」のイメージの変遷を捉えなおす。