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身近な鳥のすごい巣(イースト新書Q Q090)

鈴木まもる  著

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価格 \1,100(税込)         
発行年月 2023年05月
出版社/提供元
イースト・プレス
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 190p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/生物学/動物学
ISBN 9784781680903
商品コード 1035940997
NDC分類 488.1
基本件名 鳥類
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2023年06月2週
書評掲載誌 読売新聞 2023/09/24
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035940997

著者紹介

鈴木まもる(著者):鈴木まもる (すずきまもる)

東京都出身。東京藝術大学美術学部工芸科中退。画家、絵本作家、鳥の巣研究家。山の中で偶然使い終わった鳥の巣を見つけ、その造形性に魅かれ、収集、研究を始める。『世界の鳥の巣の本』『鳥の巣の本』『ニワシドリのひみつ』(岩崎書店)『鳥の巣いろいろ』『日本の鳥の巣図鑑 全259』『ぼくの鳥の巣絵日記』『鳥の巣ものがたり』(偕成社)『わたり鳥』『ウミガメものがたり』(童心社)『巣箱のなかで』(あかね書房)『鳥は恐竜だったー鳥の巣からみた進化の物語』(アリス館)『せんろはつづく』『てをつなぐ』(金の星社)『あるヘラジカの物語』『戦争をやめた人たち-1914年のクリスマス休戦-』(あすなろ書房)『みんなあかちゃんだった』『みずとはなんじゃ?』(小峰書店)など。各地で鳥の巣展覧会と絵本原画展を開催している。

内容

身近な鳥たちの巣から見える
ヒナや卵を守るための工夫が、神秘的な進化の歴史が...すごい!!

「巣づくりは誰にも教わることのない鳥の本能」
「同じ巣は1つもない」
「恐竜の進化の過程が鳥の巣からわかる?」.
鳥たちの巣には、驚くべき生態の神秘と不思議が詰まっている。

36種の鳥を豊富なイラストとともに
鳥の巣の研究第一人者であり絵本作家でもある著者がユーモラスに解説した一冊。

【目次】
はじめに

一章 鳥の巣とはなにか?
一 なぜ、鳥は「鳥の巣」をつくるようになったのか?
二 どうやって鳥は「鳥の巣」をつくるのか?
三 なぜ「鳥の巣」は今まで人に知られていなかったのか?

二章 家につくる すごい巣
スズメ/ツバメ/コシアカツバメ/ムクドリ/セグロセキレイ 
 
三章 木につくる すごい巣
メジロ/ヒヨドリ/キジバト/カワラヒワ/エナガ/サンコウチョウ/サンショウクイ/ハシブトガラス

四章 穴の中や隙間につくる すごい巣 
アオゲラ/フクロウ/カワセミ/ヤマガラ・シジュウカラ・巣箱/キセキレイ/オオルリ/キビタキ

五章 やぶの中や地上につくる すごい巣
ウグイス/ホオジロ/セッカ/オオヨシキリ/モズ/コジュケイ/カルガモ

六章 水辺につくる すごい巣
カイツブリ/カワガラス/カルガモ/オオハクチョウ/コチドリ  

番外編 海外のすごい巣
セアカカマドドリ/オオツリスドリ/アフリカツリスガラ/キムネコウヨウジャク

おわりに
索引

【著者メッセージ(「はじめに」より抜粋)】
 鳥の巣は、一番大切な卵とヒナが襲われないよう、発見されにくい場所につくると同時に、小さな生命を守るという任務を課せられた、鳥にとってなくてはならない重要な物だ。

 鳥の巣を知ることは、鳥やヒナのことを知るだけでなく、その鳥の住む環境を知ること、周囲の生物との関係、さらに人が生きるうえで欠かすことができない家や服など、人の暮らしとの関係を知ることにもつながるだけでなく、本能とは何なのかという哲学的なことまで教えてくれるものなのだ。
 恐竜が鳥へ進化したこと、恐竜が絶滅し、鳥が今の世界に生きていることなど、今までの科学では解明できていなかったことも、鳥の巣から知ることができるのである。

 よく「鳥が先か、卵が先か」と言われるが、鳥の巣が先なのである。

 親にも学校の先生にも教わることなく本能の力でつくる鳥の巣。その生成の秘密を知ることは、人も持っているであろう本能の力を再発見することにもつながることだ。

 本書から読者の方が、鳥や自然の新たな不思議を感じたり、それぞれの生きかたを再発見し、この混迷した世界に対応して生き抜くことの力になったりしてくれれば本望である。

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