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負債と信用の人類学~人間経済の現在~

箕曲 在弘, 小川 さやか, 佐川 徹, 松村 圭一郎, 酒井 隆史, デヴィッド グレーバー, キース ハート  著

佐久間 寛  編
田口 陽子, 林 愛美  翻訳
在庫状況 お取り寄せ  お届け予定日 10日間 
価格 \4,620(税込)         
発行年月 2023年05月
出版社/提供元
以文社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 13p,386p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/経済学説・経済思想
ISBN 9784753103768
商品コード 1036007735
NDC分類 331
基本件名 経済学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年07月2週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036007735

著者紹介

佐久間 寛(編者):明治大学政治経済学部准教授,専攻は文化人類学,アフリカ地域研究.主要著作に,Présence Africaine: Index alphabétque par auteurs 1947-2016 (Présence Africaine, 2021),『ガーロコイレ——ニジェール西部農村社会をめぐるモラルと叛乱の民族誌』(平凡社,2013年),主な訳書に,カール・ポランニー『経済と自由——文明の転換』(共訳,筑摩書房,2015年),クロード・レヴィ=ストロース『構造人類学ゼロ』(共訳,中央公論新社,近刊)がある.

内容

2020年に急逝した文化人類学者デヴィッド・グレーバー。その思考の意義は、未だ汲み尽くされぬ魅力と価値に溢れている。日本でも『価値論』『負債論』『官僚制のユートピア』『アナーキスト人類学のための断章』(以文社)、『ブルシット・ジョブ』(岩波書店)などをはじめとするその著作は、現代社会を鋭く批評し、専門分野を超えてさまざまな議論がなされてきた。
とりわけ、2011年(日本語訳は2016年)に刊行された『負債論』は、貨幣と負債の秘密を5000年の人類史から読み解き、同時代の金融危機の記憶と影響とあいまって、人々に大きな衝撃をもたらす、世界的なベストセラーとなった。

本書は、グレーバーの「人間経済 human economy」の概念を手がかりに、『負債論』で提起された経済や政治をめぐる思考を、さらに先へと推し広げていくべく編まれた論文集である。
新型コロナウイルスの流行、ウクライナ危機と連動した世界的な不況が広がる今日、「他者を信じ、他者に追う」営みによって新たな社会関係と価値を創造する「人間経済」の可能性とは何か、文化人類学的視座から考察していく。

※本書は、2021年に開催された文化人類学公開シンポジウム「人類学からみる現代世界の信用と負債ーー「人間経済」に向けて」の成果に基づく登壇者による論考をまとめた第Ⅰ部、グレーバーの著作の翻訳を多く手掛ける酒井隆史氏による特別寄稿論文、グレーバー本人の未翻訳論文、グレーバーが『負債論』執筆にあたって大きな影響を受けた経済人類学者キース・ハートによる、『負債論』の書評論文を追加収録した第Ⅱ部、そして第Ⅰ部の執筆陣(シンポジウム登壇者)による本書の総括である座談会を掲載した第Ⅲ部からなる。

目次